ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2006年07月08日(土)
Rod Stewart / Faces Live
Rod Stewart / Faces "Live: Coast To Coast Overture And Beginners" [MERCURY PPD-3036]

1. It's All Over Now
2. Cut Across Shorty
3. Too Bad / Every Picture Tells a Story
4. Angel
5. Stay with Me
6. I Wish it Would Rain
7. I'd Rather Go Blind
8. Borstal Boy / Amazing Grace
9. Jealous Guy

最近はコンサートが始まってもボケーッと突っ立っているだけで,周囲の顰蹙を買っている腰痛持ちの中年だが,このライブ録音とほぼ同時期に行われた武道館コンサートでは,最初の "It's All Over Now" の2コーラス目が歌われるころには前から2〜3列目のイスの上に立ってちょっと長めのマフラーを振り回し,周囲の顰蹙を買っていた (^_^;)

当時は,ブロックごとの警備はそれほど厳しいものではなくフェンスも無かったので,要領さえ良ければ・・・最初に動き出した連中が警備員に捕まえられた後そのスキを狙って動き出せば,比較的簡単にステージのすぐ下まで行くことができた。
ただ,昔は今とちがって,ずっと立ちっぱなし騒ぎっぱなしというわけではなく,"I'd Rather Go Blind" や "Jealous Guy" などのスローな曲ではステージの前でピョンピョン飛び跳ねていた連中もみんな腰を下ろして歌や演奏に聴きほれるという Change of pace がきちんとあったように思う。
あのころの外タレのコンサートは,大げさかもしれないが,一度見逃したらもう一生見ることができないかもしれないという緊張感が観客の側にもあり,騒ぐのは二の次でしっかりとこの目に焼き付けておこうという雰囲気が漂っていたように思うが・・・。

今回,ストーンズの前座を務めたバンドが,当時の Faces 同様,Temptations の "I'm Losing You" をやっていたので,このライブ盤を久しぶりに引っ張りだして聴いてみたら,懐かしさがこみ上げてくるだけでなく,その演奏の水準の高さに改めて感心した次第。
特に,のびのびと弾きまくるロン・ウッドのギターが素晴らしい。
"I'd Rather Go Blind" のギター・ソロは,彼のベスト・プレイではないか・・・?

このあと間もなく Faces は解散してしまうわけだが,その直前にキースをゲストに迎えて行われたコンサートが DVD 化されていて,メニューに表示される曲名がメチャクチャだったり画質も悪かったりするのだけれども,"Bring It On Home To Me" と "You Send Me" のメドレーや "Twistin' The Night Away" なども演奏されているので,貴重。
"I Can Feel The Fire" とか "Take A Look At The Guy" など,ロン・ウッドのソロ作からも選曲されているのは,キースが参加しているからか ?
もちろん,このコンサートでも "I'd Rather Go Blind" は歌われていて,ロンのあとキースも少しだけソロを弾かせてもらっている。
◇ Rod Stewart and Faces "The Final Concert With Keith Richards"


つい最近,ロン・ウッドのアンソロジーが発売され,2枚目の CD の冒頭におもしろそうな曲が入っているので,思案中。
○ Ronnie Wood "Ronnie Wood Anthology: Essential Crossexion (2 CDs)"
2006年7月8日 08時42分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年07月06日(木)
bang in nagoya
Rolling Stones [Bootleg] "bang in nagoya 2006.4.5 (2 CDs)" [DOG n CAT DAC-050-9/10]

もちろん,かの歴史的なブートレッグ "LIVEr Than You'll Ever Be" は,売らずに残してあるけれども,最近のブートの氾濫にはとてもじゃないが付いていけず,せいぜい自分の行ったコンサートのものを記念に購入するのが関の山。

今回も,名古屋公演のブートを買おうと,前回の大阪公演同様,Sylph というレーベルの CD をレジに持っていくと,もっと音の良いものがありますよと勧められたのが,コレ。
「サウンドボード収録」などと表示してあって,確かにオーディエンスの耳障りな歓声はほとんど聞こえないが,各楽器のバランスが良いとは言えず,ネット上で出回っていたオーディエンス録音のファイルのほうが迫力を感じるようなところもある。
ただ,キースの "This Place Is Empty" などのスローなバラードは,やっぱり雑音の入らないほうが楽しめた。特に,チャーリーのスネアの音が・・・(T_T)

ひとつ間違えば,This world is empty without Keith Richards. などということになりかけていたキースだが,名古屋では(も?) 初っ端から音を外しまくっている。
いったいどんな原因があれば,ああいう音が出てくるのか・・・???
当日はまったく気がつかず,連中が登場すると同時に興奮して,涙ぐんでいたが・・・(^_^;)
前回の大阪公演でも "Monkey Man" のミスでキレまくって,Chuck Leavell やミックに八つ当たりしていたキースだけれども,さすがにオープニングの1曲目だと,そのままごまかして突っ走るしかなかったらしい。


ちょうど「クロスビート 7月号」(シンコーミュージック) の pp.32-33 が,「キース・リチャーズの人生を変えた12曲」という特集になっていたので,その曲目とコメントの最初の1文だけを紹介させていただくと・・・
☆ Little Richard "ルシール" (57年)
 俺を興奮させた最初のレコードがこれだ。・・・
☆ Chuck Berry "バック・イン・ザ・USA" (59年)
 俺のメイン・マンだ。・・・
☆ Elvis Presley "ミステリー・トレイン" (55年)
 当時はこの曲がいろんなとこでかかってたよ。・・・
☆ Otis Redding "ペイン・イン・マイ・ハート" (63年)
 彼が死んだ時は悲しかった。・・・
☆ Aretha Franklin "サティスファクション" (67年)
 これを聴いた時,ミックと俺はこの曲の作者が自分たちだってことにハッと思い当たってね!・・・
☆ Billie Holiday "奇妙な果実" (39年)
 俺はビリーを聴いて育ったんだ。・・・
☆ Jimi Hendrix "クロスタウン・トラフィック" (68年)
 素敵な男だった。・・・
☆ John Lennon "イマジン" (71年)
 ジョンは偉大な男だった。・・・
☆ Toots & The Maytals "プレッシャー・ドロップ" (70年)
 72年にはジャマイカに住んでた。・・・
☆ Bob Dylan "ジョアンナのヴィジョン" (66年)
 ボブは60年代に,新しいアプローチを,新しい曲の書き方を,俺たちみんなに示してくれた。・・・
☆ Muddy Waters / Little Walter "ロング・ディスタンス・コール" (51年)
 ストーンズは理想的なブルース・バンドとしてスタートした。・・・
☆Gram Parsons "$1,000・ウェディング" (74年)
 彼にももう会えないんだな。・・・

トリビュート・アルバムに参加している Hank Williams が入っていなかったり,
◎ Various Artists "Timeless: Hank Williams Tribute" [Lost Highway UICM-1016]
7. You Win Again
● Sam Cooke "The Man And His Music" [RCA R32P-1041]
↑の CD に以下のようなコメントを寄せている Sam Cooke が抜けていたりするが,
"Sam Cooke is somebody other singers have to measure themselves against, and most of them go back to pumping gas.”
まあ,この手のリストは,その日の気分によってコロコロ変わるものだから・・・(^_^;)

最後に名前が挙げられている Gram Parsons の,去年予定されていたボックス・セットがやっと発売された。
◎ Gram Parsons "The Complete Reprise Sessions (3 CDs)" [Reprise/Rhino R2 74669}
彼のトリビュート・コンサートで Keith with Norah Jones の歌に泣かされた "Love Hurts" が,Alternate Version も含めて,各 CD に1バージョンずつ収録されていたのが,印象的だった。
2006年7月6日 21時21分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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I'm Your Puppet
James & Bobby Purify "I'm Your Puppet" [SONY BMG BMK27286]

1. I'm Your Puppet
2. I Take What I Want
3. Shake A Tail Feather
4. Help Yourself (To All My Lovin')
5.* Knock On Wood
6. Wish You Didn't Have To Go
7. You Left The Water Running
8.* I've Been Loving You Too Long
9.* A Change Is Gonna Come
10. Let Love Come Between Us

最近発売された廉価盤 CD。アマゾンなら \1k 以下で買える。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000F6IHNQ/

この James & Bobby Purify に関しては,すでに sundazed から素晴らしい内容の編集盤 CD が発売されていて,それに収録されていないのは,* 印の曲だけ。
ただし,その3曲の中には,"A Change Is Gonna Come" が入っている。LP では持っているが,相変わらずレコード・プレイヤーはほこりをかぶっているし,値段も安かったので入手。久しぶりに聴いてみたが,ソロ(James ?) で歌われていて,あまりお勧めできる内容ではない。

8. I've Been Loving You Too Long のほうは,Bobby ? のソロで,こちらの出来ももうひとつ。
↓のベスト盤に収録されなかったのも,しかたがない・・・(^_^;)
◎ James & Bobby Purify "Shake A Tail Feather!" [sundazed/BELL SC 11096]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000665CH/

昨年,Dan Penn のプロデュースでソロ・アルバムが発売された Bobby Purify は,このころの Bobby とは別人の2(?)代目。
◎ Bobby Purify "Better To Have It" [PROPER PRPACD001]
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0009WFFL8/
本名(?) の Ben Moore で発表した LP が何枚かあり,そのうちの1枚は,たまたま安いのが見つかったので入手したのだが,それはまだ1回も聴いていない・・・(^_^;)
2006年7月6日 06時39分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年07月02日(日)
Chess Collection
Laura Lee "The Chess Collection" [Chess 983 229-4]

1. Mama's Got A Good Thing
2. Another Man's Woman
3. It Ain't What You Do (But How You Do It)
4. She Don't Love You
5. It's All Wrong But It's All Right
6. Need To Belong
7. Dirty Man
8. But You Know I Love You
9. That's How It Is
10. It's How You Make It Good
11. Love More Than Pride
12. Are You Doing Me Wrong
13. As Long As I Got You
14. She Will Break Your Heart
15. Man With Some Backbone
16. Wanted Lover No Experience Necessary
17. Hang It Up
18. It's Mighty Hard
19. Uptight Good Man
20. You Need Me
21. Stop Giving Your Man Away

Laura Lee が Chess に在籍していた時代に録音した楽曲が久しぶりに CD 化された。
ケースやライナーには,4. She Don't Love You という曲が収録されているように表示されているが,これは,シングルでは "He Will Break Your Heart" として発表された曲をアルバムに収録する際にタイトルを間違えたものらしい。
14. She Will Break Your Heart を,4. の位置に入るように編集すると,ちょうど 1. 〜 11. が,名盤 "Love More Than Pride" と同じ曲順になる。
Impressions には "She Don't Love You" という曲もあるが,全く別の曲。

ほぼ同じ時期に Chess から Fame に送り込まれた女性シンガーには,Etta James や Irma Thomas などもいるけれども,個人的には,この Laura Lee がいちばんのお気に入り。
◎ Etta James "Tell Mama: The Complete Muscle Shoals Sessions" [Chess/MCA 088 112 518-2]
◎ Irma Thomas "Something Good: The Muscle Shoals Sessions" [CHESS/MCA CHD-93004]

早い話が,"Need To Belong" や "(S)He Will Break Your Heart" は Jerry Butler より,"That's How It Is" は Otis Clay より,"Uptight Good (Wo)Man" は Spencer Wiggins よりも彼女のバージョンのほうが,好き。

LP "Love More Than Pride" は売り払ってしまったが,2枚組の日本盤 "Up Tight Good Woman" [Chess PLP-6017/6018] (編集・解説 鈴木啓志) は手元に残してあり,そのアルバムには,この CD に収録されていない "Sure As Sin","Meet Love Halfway","I Don't Need You"のほか,"Another Man's Woman" の別テイクや,"Dirty Man" の別バージョンが3曲も収録されている。
その解説には,Fame 録音でのバックは,Freeman Brown が担当していると書かれているが,今回の CD のライナーでは,Roger Hawkins や Jimmy Johnson,Spooner Oldham に Memphis Horns などということになっている。
昔は,鈴木さんの解説を鵜呑みにしていたが,Fame Gang の LP "Solid Gold From Muscle Shoals" が入手できたり,DVD "The !!! Beat" で実際に演奏している姿を見ることができた今では,確かに上手くて素晴らしいドラマーだとは思うが,あまり神格化しすぎるのもいかがなものかと・・・(^_^;)

この時代の Laura Lee は,以前にも CD 化されたことがあるけれども,どちらも廃盤になっていて,マーケット・プレイスなどで法外な値段が付けられているため,今回の CD 化は非常に喜ばしい。
● Laura Lee "Love More Than Pride (+8more)" [Chess/Wea WMC5-239]
● Laura Lee "That's How It Is: Chess Years" [CHESS/MCA CHD-93005]

ドラムはともかく,気になるのは Jimmy Johnson 以外のもう1本のギターだが,時期的には Albert "Junior" Lowe か Eddie Hinton,あるいは Duane Allman が参加している曲があるかも・・・?
5. It's All Wrong But It's All Right は,Eddie Hinton / Marlin Greene の曲。


この Chess 時代のあと Atlantic に2枚のシングルを残し,彼女は Invictus/Hot Wax で Love Rights Queen としてブレイクするわけだが,この CD のライナーには,"At Hot Wax I was always being told what to do, what to sing. At Muscle shoals I had more creative freedom." という Laura Lee 自身の言葉が引用されている。

Atlantic 時代の曲は,いくつかのコンピ CD に収録されており,最近発売されたばかりのよくできたアルバム↓に1曲だけだが収録されていた。
◎ Various Artists [SOUL/R&B] "Atlantic Unearthed: Soul Sisters" [Atlantic/Rhino R 77626]
12. What A Man

● Laura Lee "Women's Love Rights: THE HOT WAX Anthology (2 CDs)" [hot wax/castle CMDDD 600]
Hot Wax 時代の曲もアンソロジーとして CD 化↑されていて,手ごろな値段で,まとめて聴けるようになっている。
この時代は,Chess での Love more than pride から一転して Women's pride more than love という立場の曲が多いが,そういう歌を歌う Laura Lee にも,ちょっと背伸びをしている女性特有の可愛らしさ,いじらしさが見え隠れして,生意気な女,嫌な女という印象は全く無い。

1959年14歳のころ,Meditation Singers のメンバーとして録音した曲も CD 化されていて,声はもちろん,ジャケット写真の Laura がメチャクチャ可愛くて,大好きです。
◎ The Meditation Singers "Good News" [Specialty SPCD-7032-2]
そんな彼女も歳には勝てず,かつて Al Green を発掘したころの面影もなくお太りになられているようだが,そういう姿を見ても,Carla Thomas に比べるとはるかにマシですからね ・・・(^_^;)

「ブルース&ソウル・レコーズ 68号」の付録 CD に収録されていた "A Change Is Gonna Come" は,同じ Meditation Singers でも '70年代の Jewel 録音 だが,Laura Lee も参加している。

ポップ・シンガーとして,Ric Tic に録音した最初の曲 "To Win Your Heart" も CD 化されている。
◎ V.A. "The Ultimate Northern Soul (3 CDs)" [Pegasus PEG CD 347/547/548]
 II-8. To Win Your Heart
2006年7月2日 18時31分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| BEST 10 CDs in 2006 |
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