ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2007年01月15日(月)
My BEST 10 CDs in 2006
昨年も中古ショップで買い物をすることが多く,新譜も新録よりリイシューのほうを買うことが多かった。
そのうち,マル P 2006 と表示されている CD から選んでみた。

● V.A. "SAM-thing You Got: Blues & Soul Records (No.68)" [P-Vine PCD-9997]
毎年は無理でも,ときどきはこんな風に Sam Cooke の特集をやってもらいたい・・・という期待と願望を込めて。
"Dream Boogie" の日本語訳は,無理かな・・・?
↑こんなカテゴリーを作ったことすら,すっかり忘れてしまっていた・・・(^_^;)

● The Original Five Blind Boys Of Mississippi "The Original Five Blind Boys" [Vee Jay/P-Vine PCD-4324]
何度も CD 化されているが,これは外せない。
声そのものの持つパワーという点では Sam Cooke 以上・・・だと思っているが,その意見に Sam 本人も賛成してくれるにちがいない。
早く Peacock 時代のコンプリート集がどこかで CD 化されないだろうか?

● The New Barbarians "Buried Alive: Live in Maryland (2 CDs)" [Wooden/MSIG 0316-7]
不満はやっぱり Zigaboo が「借りてきた猫」状態であること。
まさか,Meters 時代のような変態ドラミングでは,Stanley Clark はともかく,キースやロニーが付いていけなかった・・・というようなことは無いと思うが・・・(^_^;)
このグループの名付け親である Neil Young の40年近く前のライブも CD 化されているが,それは,暖かくなって体力・気力共に充実した状態で挑戦する予定。

● Ronnie Milsap "The Essential Ronnie Milsap (2 CDs)" [RCA Nashville 82876767672]
個人的には,昨年最大の新発見だったのだが,久しぶりの RCA 復帰作である最新作 "My Life" はもちろん,この "The Essential 〜" や Collectables からのリイシューも2006年中に発売されていて,一般的にも,この Ronnie Milsap に対する再評価が進んでいるようだ。
収録されている曲の中で,いちばんのお気に入りは "Lost In The Fifties Tonight (In The Still Of The Night)"。Country で1位,Adult Contemporary でも8位にチャート・インしているけれども,ソウルとしても十分通用する仕上がりになっているのでは・・・?
"(I'm A) Stand By My Woman Man" は,"Stand By Your Man" のアンサー・ソングらしい。

◎ Spencer Wiggins "The Goldwax Years" [KENT/Ace CDKEND 262]
"Cry To Me" も "Love Works That Way" も "Love Attack" も収録されていないため,記事として採り上げようという気が失せてしまったが,これも外せない。
いちばんのお気に入りである "Once In A While" の extended version が聴けたのは,非常にうれしかった。

◎ Solomon Burke "Nashville" [Shout! Factory 826663-10179]
タイトルが "Nashville" なのに,1曲目が "That's How I Got To Memphis" というのは,何か意図があるのだろうか?
せっかく Nashville = Country Music という固定観念が薄れてきたところなのに・・・(^_^;)
ただ,アップ・テンポの作品がいかにもカントリーという曲調なのに対して,スローなバラードにはあまりカントリー臭がしないように感じた。
Dan Penn がアイドルだという,プロデューサの Buddy Miller の作品を1枚聴いてみたいと思っているのだが,さて,どれにするべきか?

● Lattimore Brown "Little Box of Tricks" [AIM 1507 CD]
レコード・プレイヤーの埃を払ったおかげで,この CD には収録されなかった Arthur Alexander のカバー "Everyday I Have To Cry Some" も,久しぶりに聴くことができた (^_^)v

● Laura Lee "The Chess Collection" [Chess 983 229-4]
単なる思い込みかもしれないが,サザン・ソウル系の女性シンガーの中では,最も純情で可憐なイメージがして,いちばん好き (^^♪
この "Chess Collection" のシリーズでは,Mitty Collier の CD 化を熱望しているが,需要は少ないのだろうか?

● Van Morrison "Pay The Devil (Special Edition)" [Lost Highway B0006887-10]
何をどんな風に歌っても,いつもどおりの Van Morrison 。正に,孤高のシンガーそのもの。
1974年と1980年の Montreux Festival でのライブが DVD 化されているのも,近々購入の予定。

● Howard Tate "A Portrait Of Howard" [Solid Ground SG1001]
マイナーなレーベルのためか,ちょうど来日と重なって大々的にプロモートされている Sam Moore の新作と比べると全く目立っていないが,その内容は,アチラが歌を歌わされているような印象であるのに対して,コチラは歌いたい歌を歌いたいように歌っている・・・というくらいのちがいがあるように思う。
単なるナツメロではなく,時代に媚びているわけでもない・・・これほどリアルでピュアなソウル・ミュージックを聴いたのは,久しぶりのような気がした。
2007年1月15日 21時12分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年11月25日(土)
The Essential Ronnie Milsap
Ronnie Milsap "The Essential Ronnie Milsap (2 CDs)" [RCA Nashville 82876767672]

● "40 #1 Hits [ORIGINAL RECORDING REMASTERED]"
本当は ↑ のほうが欲しかったのだけれども,廃盤になっているらしく中古でも高かったので,今年発売されたばかりのこの2枚組 CD を購入。こちらは,全40曲のうち No.1 ヒット(Country) は31(?)曲。
http://www.sonybmgtv.com/pc-136-2-ronnie-milsap-the-essential-ronnie-milsap.aspx

Ronnie Milsap の RCA 時代の全体像を手っ取り早く知るためには,最適のアルバムだと思うが,僕のいちばんのお気に入りである "Too Late To Worry, Too Blue To Cry" が収録されていないのは残念。


最近のネット・ショップは非常に便利で,一月ほどの間に,中古ショップと合わせて,これ↓だけ集めることができた。
詳細は,また後ほど・・・(^_^;)

● "RCA Country Legends" [RCA/Buddha 74465 99790 2]
● "The Crazy Cajun Recordings" [Edsel NESTCD 909]
 1963年頃に Houston で録音された Huey Meaux プロデュースの作品集。
 意外だったのは,シングルとして発表された"Total Disaster" が,かなりモータウンっぽかったこと。
● "Kentucky Woman: 22 Country-Soul Recordings" [Country Stars CTS 55485]
 Scepter 時代 (1965〜9) にシングルとして発表された曲と,当時は未発表だった曲を収録したアルバム。
 AMG では見当たらなかったが,ヨーロッパで CD 化されていた。既に Penn/Oldham の曲を歌っていたり,"The House Of The Rising Sun" には trad./adapt. C. Moman とクレジットされているなど,かなりの曲が Memphis で録音されている。
● "Ronnie Milsap" [Warner Bros./Collectables COL-CD-7709]
 1971年発表の,最初の LP。Produced by Dan Penn。Memphis 録音が8曲,Muscle Shoals 録音が4曲,Nashville 録音が1曲という構成。
● "A Rose By Any Other Name" [Warner Bros./Collectables COL-CD-7710]
 RCA に移籍してヒットを飛ばし始めた,そのおすそ分けにあずかろうと,1975年に発売されたアルバム。
 Chips Moman プロデュースの4曲と Dan Penn プロデュースの曲が6曲 (内5曲は1971年の LP と重複)。
◎ "Pure Love / A Legend In My Time" [Eagle/BMG EAMCD093]
 RCA からの2枚目 (1974) と3枚目 (1975) の LP を2on1にした CD。2枚目に収録されていた "Pure Love" が,最初の No.1 ヒット。
◎ "It Was Almost Like A Song" [RCA 07863 66402-2]
 RCA 7枚目 (1977)。
◎ "Inside" [Buddha/BMG 7446599670 2]
 RCA 14枚目 (1982)。
◎ "Sings His Best Hits For Capitol Records" [Capitol 72438-31839-2-0]
 1990年代に入ってヒットが途切れ始めたためか,一時 Capitol に移籍した時代 (1996) に録音された再録音バージョン集。
 かなりロックっぽいアレンジで,ヘビメタ風にギターが唸る曲もある。
● "My Life" [RCA/BMG 82876-80895-2]
http://www.myspace.com/ronniemilsap
2006年11月25日 11時59分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年11月14日(火)
A Portrait Of Howard
Howard Tate "A Portrait Of Howard" [Solid Ground SG1001]

1. I'll Be Home (Randy Newman)
2. Close To You (Burt Bacharach/Hal David)
3. Homewrecker (Nick Lowe)
4. With You No More (Howard Tate/Steve Weisberg)
5. Gone (Nick Lowe/Chrissie Hynde)
6. How Do You Think It Feels (Lou Reed)
7. One Hit (Steve Weisberg)
8. Every Time It Rains (Randy Newman)
9. Louisiana 1927 (Randy Newman)
10. Dear Lord (Intro) (Steve Weisberg)
11. Dear Lord (Steve Weisberg)
12. Hell (is just a place on earth) (Steve Weisberg)
13. Left For Dead (on hold) (Howard Tate/Steve Weisberg)
14. The Lord Is Listenin' To Ya, Hallelujah (Carla Bley)
15. Every Time It Rains (Interlude) (Randy Newman)
16. Solid Ground (Howard Tate/Steve Weisberg)
17. I'll Be Home [Short Version]
18. Close To You [Short Version]

今年購入した新譜の新録アルバムの中で,予想を裏切って,期待以上に素晴らしかったのが,この Howard Tate の新作。

"Louisiana 1927" を歌っているのは,以前 Gritz さんのところで紹介してもらっていて気になっていたし,2003年の復活アルバムや今年の春に出たライブ盤もまあまあの出来だったので,どうしようかと迷っていたが,その "Louisiana 〜" 以外にも2曲 Randy Newman の作品を採り上げていたことが,最終的な購入の動機となった。

プロデューサである Steve Weisberg という名前を All Music Guide で調べてみると3人いるのだが,このアルバムには Carla Bley が参加しているので,Jazz 畑の人?
ほかに,Nick Lowe や Lou Reed も曲を提供していて,演奏しているのは Elvis Costello’s band The Carla Bley Band のメンバーが中心。

Howard Tate が,その Steve Weisberg と Randy Newman のトリビュート・コンサートで出会ったことが,このアルバムが生まれるきっかけとなったそうだ。
全体がトータル・アルバム的なつくりになっていて,この CD を聴くことによって Howard Tate の人生を追体験できるようになっている。
その内容は,20代後半から30代初めにかけてささやかではあるが成功をつかみ,戻るべき家庭もあった幸せな時代から,その家庭が崩壊しどん底の時代を経て教会に救われ,復活するまでの道のり。
例えば,イントロとエンディングだけだが Lou Reed 自身によるサイケなギターが印象的で,"Like A Rolling Stone" のリフを連想させるタイトルの 6. How Do You Think It Feels は,クラック中毒になりホームレス生活を送っていた時代を表現しているらしい。
9. Louisiana 1927 はカトリーナ以前に録音されていて,このアルバム中ではノアの大洪水のように再生のために神が与えた試練という位置付けになっている。
Aaron Neville が言い換えて歌っていた部分を原詩のまま poor cracker's land と歌っていたので,ちょっとドキッとしたのだが,cracker にはクラック中毒患者という意味もある・・・?


僕のような不信心者には,神様がどうのこうのと歌われてもピンとこないところがあるが,それでも,自分が歌いたい歌を自分が歌いたいように歌う・・・歌えることに対する喜びみたいなものは,十二分に感じとることができた。

Sam Cooke の影響が大きく,実際に Sam の曲をカバーしていることは紹介済みだが,この CD を聴いていて,その声や節回しから思い浮かべたシンガーは,O.V. Wright だった。
● Howard Tate "Reaction" [Turntable/KOCH KOC-CD-9512]
10. Chain Gang
2006年11月14日 20時07分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年11月02日(木)
The Original Five Blind Boys
The Original Five Blind Boys Of Mississippi "The Original Five Blind Boys" [Vee Jay/P-Vine PCD-4324]

1. I Never Heard A Man 2. Jesus Loves Me 3. I'm A Soldier 4. I'm A Rolling 5. My Robe Will Fit Me 6. Oh Why 7. Let's Have Church 8. I'm Willing To Run 9. You Don't Know 10. Where There's A Will 11. Waiting At The River 12. Don't Forget The Bridge 13. All Over Me 14. No Need To Cry
15. Leave You In The Hands Of The Lord
16. Jesus Loves Me (Alt) 17. My Robe Will Fit Me (Alt)

この Five Blind Boys Of Mississippi とゴスペル・サーキットでバトルを繰り広げたことのある Sam Cooke は,後年,彼らのアルバムを聴きながら涙を流し,"He(=Archie Brownlee) is the only one who could do that -- to move me like that." と,言っていたらしい。
Soul Stirrers で Sam Cooke の同僚であり友人でもあった S.R. Crain にいたっては,この Archie Brownlee について,"Ray Charles mocks him a little. That's all he could do: mock him. He can't sing like him." と語っている。

この CD は,そんな Archie Brownlee がリード・シンガーを務めていた The Original Five Blind Boys of Mississippi の Vee Jay 時代の作品集。
同じような内容のアルバムは何度も CD 化されているけれども,今年発売された紙ジャケ仕様のアルバムは,24bit リマスタリングということで,格段に音が良くなっている。

最初に CD 化されたのは,おそらく1992年の ↓ だったと思うが,
◎ The Original Five Blind Boys Of Mississippi "The Great Lost Blind Boys Album" [Vee Jay NVG2-601]
そのライナーノート(Curtis Abrams) の最後の一節が,↓。
Like the rest of us, Archie had his share of faults, one being that he loved vodka or gin. "Oil", as it's called in gospel circles, was his major problem, and thus, in 1959, at a very young age, Archie died at a hospital in New Orleans. His legend and the music of THE FIVE BLIND BOYS will live forever.
これを読んで,泣いた。
こんなに素晴らしい声で人を感動させる歌を歌うことのできる Archie Brownlee 師のような人間でも,酒を愛し酒に溺れて体を壊してしまうことがあるのだ・・・ like the rest of us ・・・(T_T)


この Vee Jay 時代の作品集の中でも,特に傑作として定評のある "Leave You In The Hands Of The Lord"。
その,深い信仰心に裏打ちされた崇高なまでに美しい歌を,"Leave You In The Arms Of Your Other Man" という俗世の垢にまみれたバチ当たりな内容に変えて歌っているのは,このグループの2代目リードであった Roscoe Robinson。
◎ Various Artists "Sanctified Soul" [KENT CDKEND 180]
23. Leave You In The Arms (Of Your Other Man)

その Roscoe Robinson が書いた "Somewhere There's A God" というゴスペル曲の God を Girl に言い換えただけで,自分の名前をクレジットに追加し,その上前をはねようとした,ワンランク上のバチ当たりが,Sam Cooke。
◎ Various Artists "Sam Cooke's SAR Records Story (Disc 1)" [SAR/abkco 2231-2]
30. Somewhere There's A God - The Womack Brothers
◎ Various Artists "Sam Cooke's SAR Records Story (Disc 2)" [SAR/abkco 2231-2]
3. Somewhere There's A Girl - Sam Cooke
さすがに後ろめたかったのか ↑ で CD 化されるまでは,未発表だった。

まあ結局のところ,そんな Sam Cooke が大好きな自分のような人間が,いちばんバチ当たり・・・(^_^;)
2006年11月2日 21時36分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2006年10月29日(日)
New Barbarians
The New Barbarians "Buried Alive: Live in Maryland (2 CDs)" [Wooden/MSIG 0316-7]

[Disc 1]
1. Sweet Little Rock 'N' Roller 2. Buried Alive 3. F.U.C. Her 4. Mystifies Me 5. Infekshun 6. Rock Me Baby 7. Sure The One You Need 8. Lost And Lonley 9. Love In Vain 10. Breathe On Me
[Disc 2]
1. Let's Go Steady
2. Apartment #9
3. Honky Tonk Women 4. Worried Life Blues 5. I Can Feel The Fire 6. Come To Realise
7. Am I Grooving You
8. Seven Days 9. Before They Make Me Run 10. Jumpin' Jack Flash

1979年当時,キースが司法取引(?)のためにカナダで行ったチャリティー・コンサート(ストーンズも参加)の "Blind Date" というタイトルのブートは今でも手元に残してあるが,New Barbarians 単独のコンサートを収録したものをきちんと聴くのは,今回が初めて。


Disc 2 の1曲目,Keith Richards が歌う "Let's Go Steady" は,この CD のクレジットでは Neil Sedaka の曲のように表示されているが,オリジナルは Sam Cooke で,作曲は J.W. Alexander 。
KEEN 時代の作品で,CD では↓に収録されている。
◎ Sam Cooke "The Man Who Invented Soul [Disc 1]" [RCA/BMG 07863 67911-2]
20. Let's Go Steady Again

ポップなバラードである,そのオリジナルとは似ても似つかないアレンジで演奏されているけれども,それはキースが Arthur Conley のバージョンを参考にして歌っているから。
● Arthur Conley "Sweet Soul Music: The Best Of Arthur Conley" [Ichiban/soul classics SCL 2105-2]
7. Let's Go Steady
↑は,大ヒットした "Sweet Soul Music" の B 面曲で,1967年1月20日に Fame Studios で録音されている。
バックのミュージシャンは,Otis Redding のロード・バンドが中心で,セッション・リーダーとしてギターを弾いているのは,Moses Dillard。

続く "Apartment #9" は,キース単独のブートにも収録されていたナンバーで,カントリー女性シンガーである Tammy Wynette の曲。彼女は,Candi Staton "Stand By Your Man" のオリジナルを歌っていることでも有名。
◎ Tammy Wynette "The Essential Tammy Wynette" [Sony MHCP 471]
キースは,彼女のデュエット・パートナーであり一時は夫でもあった George Jones のアルバムにゲスト参加したことがある。
◎ George Jones "The Bradley Barn Sessions" [Geffen UICY-3478]
5. Say It's Not You - with Keith Richards


この New Barbarians に参加しているメンバーのうち,最も意外だったのは Stanley Clarke だったが,ロニーと知り合うようになったきっかけは,彼が Jeff Beck "Truth" でのロニーのベースを非常に気に入っていたことだったそうだ。
ときどきキースとロニーを差し置いてメロディ・ラインを弾いたりすることもあるが,それほど目立っておらず,ちょうど Darryl Jones と同じような存在感で,キースとロニーのプレイを手堅くバックアップしてくれている。

Meters の Joseph "Ziggy" Modeliste もいたってマトモで,かえってつまらなく感じてしまうほど。
キースとロニーがあまりにもヨレヨレなため,基本的なリズムは自分がキープしなければ・・・とでも思っていたのだろうか?

そんな二人が,その本性を垣間見せてくれるのは,Freddie Scott のカバー "Am I Grooving You" の後半部。
ここでのベースとドラムの演奏が,このアルバムにおける一番の聴きものかも・・・(^_^;)


こんな貴重な音源を公式に発表してくれるのだから,この Wooden Records というロニーのレーベルには大いに期待したいところだが,娘の作品までリリースしなくても・・・(^_^;)
http://www.woodenrecords.co.uk/
2006年10月29日 21時42分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月19日(木)
Pay The Devil
Van Morrison "Pay The Devil (Special Edition)" [Lost Highway B0006887-10]

1. There Stands The Glass
2. Half As Much
3. Things Have Gone To Pieces
4. Big Blue Diamonds
5. Playhouse
6. Your Cheatin' Heart
7. Don't You Make Me High
8. My Bucket's Got A Hole In It
9. Back Street Affair
10. Pay The Devil
11. What Am I Living For?
12. This Has Got To Stop
13. Once A Day
14. More And More
15. Till I Gain Control Again

最近はどういう契約になっているのか,よくレーベルが変更されるが,今年の新作は Lost Highway から。
http://main.losthighwayrecords.com/artist.aspx?ob=rnd&src=rslt&aid=248

"Your Cheatin' Heart" を初め,自作の3曲 (5. 10. 12.) や Chuck Willis の "What Am I Living For?" も,全編がカントリー調のアルバム。The Belfast Cowboy の面目躍如といったところか?
最初に聴いたときにはちょっぴり戸惑いもあったが,今では何の違和感もなく楽しむことができている。結局,DVD 付きの Special Edition に買い換えてしまった。

Van が Hank Williams の曲を歌うのは,もちろん初めてではなく,Jerry Lee Lewis の娘とのデュエット・アルバムでは,タイトルにも使っていた。
◎ Van Morrison & Linda Gail Lewis "You Win Again" [Pointblank 8 50258-2]
2. You Win Again 3. Jambalaya 10. Why Don't You Love Me (Like You Used to Do)?

↓では,Jimmie Roders の曲も採り上げている。
◎ Van Morrison, Lonnie Donegan & Chris Barber "The Skiffle Sessions: Live In Belfast 1998" [EXILE/Virgin 7243 8 48307 2 4]
12. Mule Skinner Blues

↓のような CD もあって,Hank Williams や Jimmie Rodgers のほか,さまざまなジャンルのミュージシャンが収録されている。
◎ Various Artists "The Roots Of Van Morrison" [Catfish KATCD215]



The Chieftains との共演アルバムを聴いていると,どこかカントリー・ミュージックと共通する部分があるように感じるが,
◎ Van Morrison "Irish Heartbeat" [POLYDOR POCP-2356]
American Country Music の起源は,ヨーロッパにも求められるのだろうから,共通点があるのも当然か・・・?

◎ Chieftains, The "The Long Black Veil" [RCA/BMG BVCP-782]
↑Van Morrison や Rolling Stones などがゲストとして参加しているアルバム。
タイトルの "The Long Black Veil" は The Band の1st に収録されていたことで有名な曲だけれども,Lefty Frizzell がヒットさせた曲だった。
このアルバムで,その曲を歌っているのは,Mick Jagger。
2006年10月19日 23時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年07月02日(日)
Chess Collection
Laura Lee "The Chess Collection" [Chess 983 229-4]

1. Mama's Got A Good Thing
2. Another Man's Woman
3. It Ain't What You Do (But How You Do It)
4. She Don't Love You
5. It's All Wrong But It's All Right
6. Need To Belong
7. Dirty Man
8. But You Know I Love You
9. That's How It Is
10. It's How You Make It Good
11. Love More Than Pride
12. Are You Doing Me Wrong
13. As Long As I Got You
14. She Will Break Your Heart
15. Man With Some Backbone
16. Wanted Lover No Experience Necessary
17. Hang It Up
18. It's Mighty Hard
19. Uptight Good Man
20. You Need Me
21. Stop Giving Your Man Away

Laura Lee が Chess に在籍していた時代に録音した楽曲が久しぶりに CD 化された。
ケースやライナーには,4. She Don't Love You という曲が収録されているように表示されているが,これは,シングルでは "He Will Break Your Heart" として発表された曲をアルバムに収録する際にタイトルを間違えたものらしい。
14. She Will Break Your Heart を,4. の位置に入るように編集すると,ちょうど 1. 〜 11. が,名盤 "Love More Than Pride" と同じ曲順になる。
Impressions には "She Don't Love You" という曲もあるが,全く別の曲。

ほぼ同じ時期に Chess から Fame に送り込まれた女性シンガーには,Etta James や Irma Thomas などもいるけれども,個人的には,この Laura Lee がいちばんのお気に入り。
◎ Etta James "Tell Mama: The Complete Muscle Shoals Sessions" [Chess/MCA 088 112 518-2]
◎ Irma Thomas "Something Good: The Muscle Shoals Sessions" [CHESS/MCA CHD-93004]

早い話が,"Need To Belong" や "(S)He Will Break Your Heart" は Jerry Butler より,"That's How It Is" は Otis Clay より,"Uptight Good (Wo)Man" は Spencer Wiggins よりも彼女のバージョンのほうが,好き。

LP "Love More Than Pride" は売り払ってしまったが,2枚組の日本盤 "Up Tight Good Woman" [Chess PLP-6017/6018] (編集・解説 鈴木啓志) は手元に残してあり,そのアルバムには,この CD に収録されていない "Sure As Sin","Meet Love Halfway","I Don't Need You"のほか,"Another Man's Woman" の別テイクや,"Dirty Man" の別バージョンが3曲も収録されている。
その解説には,Fame 録音でのバックは,Freeman Brown が担当していると書かれているが,今回の CD のライナーでは,Roger Hawkins や Jimmy Johnson,Spooner Oldham に Memphis Horns などということになっている。
昔は,鈴木さんの解説を鵜呑みにしていたが,Fame Gang の LP "Solid Gold From Muscle Shoals" が入手できたり,DVD "The !!! Beat" で実際に演奏している姿を見ることができた今では,確かに上手くて素晴らしいドラマーだとは思うが,あまり神格化しすぎるのもいかがなものかと・・・(^_^;)

この時代の Laura Lee は,以前にも CD 化されたことがあるけれども,どちらも廃盤になっていて,マーケット・プレイスなどで法外な値段が付けられているため,今回の CD 化は非常に喜ばしい。
● Laura Lee "Love More Than Pride (+8more)" [Chess/Wea WMC5-239]
● Laura Lee "That's How It Is: Chess Years" [CHESS/MCA CHD-93005]

ドラムはともかく,気になるのは Jimmy Johnson 以外のもう1本のギターだが,時期的には Albert "Junior" Lowe か Eddie Hinton,あるいは Duane Allman が参加している曲があるかも・・・?
5. It's All Wrong But It's All Right は,Eddie Hinton / Marlin Greene の曲。


この Chess 時代のあと Atlantic に2枚のシングルを残し,彼女は Invictus/Hot Wax で Love Rights Queen としてブレイクするわけだが,この CD のライナーには,"At Hot Wax I was always being told what to do, what to sing. At Muscle shoals I had more creative freedom." という Laura Lee 自身の言葉が引用されている。

Atlantic 時代の曲は,いくつかのコンピ CD に収録されており,最近発売されたばかりのよくできたアルバム↓に1曲だけだが収録されていた。
◎ Various Artists [SOUL/R&B] "Atlantic Unearthed: Soul Sisters" [Atlantic/Rhino R 77626]
12. What A Man

● Laura Lee "Women's Love Rights: THE HOT WAX Anthology (2 CDs)" [hot wax/castle CMDDD 600]
Hot Wax 時代の曲もアンソロジーとして CD 化↑されていて,手ごろな値段で,まとめて聴けるようになっている。
この時代は,Chess での Love more than pride から一転して Women's pride more than love という立場の曲が多いが,そういう歌を歌う Laura Lee にも,ちょっと背伸びをしている女性特有の可愛らしさ,いじらしさが見え隠れして,生意気な女,嫌な女という印象は全く無い。

1959年14歳のころ,Meditation Singers のメンバーとして録音した曲も CD 化されていて,声はもちろん,ジャケット写真の Laura がメチャクチャ可愛くて,大好きです。
◎ The Meditation Singers "Good News" [Specialty SPCD-7032-2]
そんな彼女も歳には勝てず,かつて Al Green を発掘したころの面影もなくお太りになられているようだが,そういう姿を見ても,Carla Thomas に比べるとはるかにマシですからね ・・・(^_^;)

「ブルース&ソウル・レコーズ 68号」の付録 CD に収録されていた "A Change Is Gonna Come" は,同じ Meditation Singers でも '70年代の Jewel 録音 だが,Laura Lee も参加している。

ポップ・シンガーとして,Ric Tic に録音した最初の曲 "To Win Your Heart" も CD 化されている。
◎ V.A. "The Ultimate Northern Soul (3 CDs)" [Pegasus PEG CD 347/547/548]
 II-8. To Win Your Heart
2006年7月2日 18時31分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2006年03月26日(日)
Little Box of Tricks
Lattimore Brown "Little Box of Tricks" [AIM 1507 CD]

1. I've Got Everything
2.* Cruise On Fanny, Cruise On
3.* Little Bag Of Tricks
4. Bless Your Heart I Love You
5. I'm Not Through Lovin
6. So Says My Heart
7. It Hurts So Bad
8. It's A Sad Sad World
9. I Know I'm Gonna Miss You
10. Don't Trust No One
11. Nobody Has To Tell Me
12. Please Please Please
13. Take A Little Time
14. Otis Is Gone Pt.1
15. Otis Is Gone Pt.2
16.* Shake & Vibrate
17.* Little Bag Of Tricks Pt.2

"Otis Is Gone" という,Otis Redding の追悼歌を歌っているだけでなく,"Somebody's Gonna Miss Me" という Sam Cooke にカバーされた曲を作って歌ったシンガー。
この Lattimore Brown の動く姿を DVD で見ることができたり,Sound Stage 7 時代の曲が CD で聴けるようになるとは,ありがたい時代になったもんです。

DVD 化された "THE !!! BEAT" でその動く姿が見れる曲は,以下の通り。
[SHOW 3]
 3. I Got You 4. I'm Not Through Loving You
 9. What'd I Say - with Etta James, Esther Phillips, Roscoe Shelton & Gatemouth Brown
[SHOW 16]
 7. I Know That I'm Gonna Miss You 8. Treat Her Right
[SHOW 19]
 8. Little Bag Of Tricks

番組のエンディングに出演者全員で歌う "What'd I Say" では,Gatemouth Brown を抱えあげマイクの前へ連れて行って歌わせるというお茶目な姿を見ることもできた。


この CD に収録されている曲のほとんどは,昔 Vivid や P-Vine で "This Is Lattimore's World" として LP 化されたことがあったが,* 印は,そのアルバムに収録されていなかった曲。
追加された曲があるのはありがたいが,Arthur Alexander のカバー "Everyday I Have To Cry Some" が入っていないのは,なぜなんだろう?
久しぶりにレコードプレイヤーの上に積まれた荷物を片付けて,アナログ盤を聴いてみようかな・・・(^_^;)

"Otis Is Gone" は,Donald Height が Sam Cooke に捧げた曲と同様,Johnny Ace の "Pledging My Love" を下敷きにして Otis が歌った曲名が歌いこまれている。
"A Change Is Gonna Come" は当然だが "Satisfaction" も含まれているのは,うれしい。


AMG などでも生まれたのが何年かがわからないのだけれども,9. I Know I'm Gonna Miss You でコーラスを付け,"The !!! Beat" で共演し,いっしょにチトリン・サーキットを回っていたという Roscoe Shelton と同じ世代だとすれば,Sam Cooke と同じ1931年生まれだったかもしれない。
Sam Cooke は,自作の曲だけでなくゴスペルやポップのスタンダードなど,他人の曲もたくさん吹き込んでいて,"Somebody's Gonna Miss Me" もそのうちの1曲。

その曲は,Lattimore Brown の Excello 時代の録音で,Zil でのデビュー曲も含めて,CD 化されている。
◎ Various Artists "Ernie's Record Mart" [EXCELLO/ace CDCHD 684]
22. Got Plenty Troubles
23. It Hurts Me So
25. Somebody's Gonna Miss Me

Excello 系列のサザン・ソウルを集めたコンピ CD の第2集でも,1曲 CD 化されている。
◎ Various Artists "The Heart Of Southern Soul Vol.2: No Brags - Just Facts" [Excello/ace CDCHD 601]
9. I Will


AMG でいろいろ調べていたら,最後のシングル盤(1975) も CD になっていて,米アマゾンのマーケット・プレイスで送料込みでも15ドル以下のものがあったので,注文済み。
● V.A. "Curiosities: The Ace '70s Singles and Sessions"
3. You Don't Know Like I Know - with Bobby Marchan
4. Warm And Tender Love


今回の記事を書く際に参考にさせていただいた Lattimore Brown の ディスコグラフィ の作者が, Moovinon という方なんですが,このブログを始めたころ,よくコメントを書いていただいていた方と同一人物なんでしょうか?
2006年3月26日 23時19分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年02月25日(土)
Sam Cooke And His Soul
ダブル・ポイントを活用しようとタワレコに出かけたら,新しい「ブルース&ソウル・レコーズ 68号」が店頭に並べられていた。
「サム・クックのソウル・レッスン」という特集が組まれ,付録の CD は,以下のような内容。

Various Artists "SAM-thing You Got: Blues & Soul Records (No.68)" [P-Vine PCD-9997]

1. L.C. Cooke - Do You Wanna Dance
2. Jesse Belvin - You Send Me
3. The Highway QC's - Nobody Knows
4. The Soul Stirrers - Stand By Me
5. King Curtis - Soul Twist
6. Little Richard - I Don't Know What You Got
7. Charles Brown - Trouble Blues
8. Z.Z. Hill - Nothing Can Change This Love
9. Willie Rodgers - Tennessee Waltz
10. Little Johnny Taylor - When Are You Coming Home
11. Clay Hammond - Got A Letter This Morning
12. The Sims Twins - Bring It On Home Where You Belong
13. The Soul Stirrers - Oh Lord, I'm Trying
14. The Meditation Singers - A Change Is Gonna Come

保存用にもう1冊買うつもりなのだが,この特集号が売れたら,ひょっとすると "Dream Boogie" の日本語訳を出してくれる・・・?

「ソウル早わかり年表」ということで,Sam Cooke と「ミュージック・シーン/ヒット曲」,「社会/公民権運動」を関連付けた年表が掲載されていて,こういうのを自分でも作ってみようかなと思っていたところだったので,ありがたかった。
ただ,1955年のヒット曲で,ちょっと恥ずかしいミス・プリントが・・・(^_^;)
▼ Chuck Belly "Maybellene"


その特集の中では名前が挙げられていないが,ちょうど One-derful! 時代の録音がリイシューされレビューされていた(p.84) McKinley 'SOUL' Mitchell にも,Sam Cooke の影響が感じられる曲が収録されていた。
◎ McKinley Mitchell "The Town I Live In: The One-derdull Years" [r.p.m SHOUT 22]
22. I'm Ready ← "Shake" ソックリ?
2006年2月25日 08時07分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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