ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2006年10月30日(月)
Ronnie Milsap
Ronnie Milsap "RCA Country Legends" [RCA/Buddha 74465 99790 2]

1. Pure Love 2. (All Together Now) Let's Fall Apart 3. That Girl Who Waits On Tables
4. I Hate You
5. Daydreams About Night Things 6. Please Don't Tell Me How The Story Ends
7. Too Late To Worry, Too Blue To Cry
8. It Was Almost Like A Song 9. Only One Love In My Life 10. My Heart 11. (There's) No Gettin' Over Me 12. Lost In The Fifties Tonight (In The Still Of The Night) 13. Happy, Happy Birthday Baby 14. Don't You Ever Get Tired (Of Hurting Me) 15. A Woman In Love
16. Snap Your Fingers

何度も書いているように,最近はカントリー音楽に目覚め始めているわけだが,何人か有名なカントリー・シンガーを聴いてきた中で,その声を聴いただけで降参してしまった歌手は,今のところ,この Ronnie Milsap しかいない。
目が不自由だということで,Stevie Wonder と比較されることがあるようだが,あんな,ただ早熟なだけのガキがそのまま温室で無菌栽培されたような,人畜無害のシンガーと比べられてはたまらない・・・(^_^;)
この Ronnie Milsap には,Archie Brownlee 師こそが,その比較の対象としてふさわしい。それほど素晴らしいシンガーだと思う。その声を聴いているだけで,涙腺がゆるむ。
この CD の最後に収録されている Joe Henderson の "Snap Your Fingers" を,同じようにカバーしている Johnny Adams の "Reconsider Me" や "Release Me","After All The Good Is Gone" などカントリー色の強いナンバーが好きな人には,絶対に気に入ってもらえるはず。

John Hiatt "Bring The Family" の1曲目 "Memphis In The Meantime" に,その名前が歌いこまれていたり,Dan Penn プロデュースのアルバムがあったりするので,気にはなっていたものの,なかなかショッピング・カートに移動する順番がまわってこず,中古ショップでも全く見かけなかったのだけれども,この CD を1枚 \500 のワゴン・セールで見つけて入手。

早速,Dan Penn プロデュースの1枚目(?) と,RCA 初期の2on1のアルバムを注文したばかり。
● "Ronnie Milsap"
↑演奏しているミュージシャンの名前を眺めているだけで,泣けてきそうだ (T_T)
当時は売れなかったようだが・・・(^_^;)

◎ "Pure Love/A Legend in My Time"
↑なぜか,アマゾン.jp に1枚だけ在庫があった (^_^)v ・・・当然もう在庫切れになっていて,.com でもけっこうな値段がついているが,.uk にはまだある・・・?


Dan Penn とのつながりはかなり深いらしく,表題のアルバムに収録されている "I Hate You" は,Dan Penn の1st "Nobody's Fool" にも収録されていた。
◎ Dan Penn "Nobody's Fool" [Bell/Repertoire REP 4622-WY]
7. I Hate You
2006年10月30日 23時24分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月29日(日)
New Barbarians
The New Barbarians "Buried Alive: Live in Maryland (2 CDs)" [Wooden/MSIG 0316-7]

[Disc 1]
1. Sweet Little Rock 'N' Roller 2. Buried Alive 3. F.U.C. Her 4. Mystifies Me 5. Infekshun 6. Rock Me Baby 7. Sure The One You Need 8. Lost And Lonley 9. Love In Vain 10. Breathe On Me
[Disc 2]
1. Let's Go Steady
2. Apartment #9
3. Honky Tonk Women 4. Worried Life Blues 5. I Can Feel The Fire 6. Come To Realise
7. Am I Grooving You
8. Seven Days 9. Before They Make Me Run 10. Jumpin' Jack Flash

1979年当時,キースが司法取引(?)のためにカナダで行ったチャリティー・コンサート(ストーンズも参加)の "Blind Date" というタイトルのブートは今でも手元に残してあるが,New Barbarians 単独のコンサートを収録したものをきちんと聴くのは,今回が初めて。


Disc 2 の1曲目,Keith Richards が歌う "Let's Go Steady" は,この CD のクレジットでは Neil Sedaka の曲のように表示されているが,オリジナルは Sam Cooke で,作曲は J.W. Alexander 。
KEEN 時代の作品で,CD では↓に収録されている。
◎ Sam Cooke "The Man Who Invented Soul [Disc 1]" [RCA/BMG 07863 67911-2]
20. Let's Go Steady Again

ポップなバラードである,そのオリジナルとは似ても似つかないアレンジで演奏されているけれども,それはキースが Arthur Conley のバージョンを参考にして歌っているから。
● Arthur Conley "Sweet Soul Music: The Best Of Arthur Conley" [Ichiban/soul classics SCL 2105-2]
7. Let's Go Steady
↑は,大ヒットした "Sweet Soul Music" の B 面曲で,1967年1月20日に Fame Studios で録音されている。
バックのミュージシャンは,Otis Redding のロード・バンドが中心で,セッション・リーダーとしてギターを弾いているのは,Moses Dillard。

続く "Apartment #9" は,キース単独のブートにも収録されていたナンバーで,カントリー女性シンガーである Tammy Wynette の曲。彼女は,Candi Staton "Stand By Your Man" のオリジナルを歌っていることでも有名。
◎ Tammy Wynette "The Essential Tammy Wynette" [Sony MHCP 471]
キースは,彼女のデュエット・パートナーであり一時は夫でもあった George Jones のアルバムにゲスト参加したことがある。
◎ George Jones "The Bradley Barn Sessions" [Geffen UICY-3478]
5. Say It's Not You - with Keith Richards


この New Barbarians に参加しているメンバーのうち,最も意外だったのは Stanley Clarke だったが,ロニーと知り合うようになったきっかけは,彼が Jeff Beck "Truth" でのロニーのベースを非常に気に入っていたことだったそうだ。
ときどきキースとロニーを差し置いてメロディ・ラインを弾いたりすることもあるが,それほど目立っておらず,ちょうど Darryl Jones と同じような存在感で,キースとロニーのプレイを手堅くバックアップしてくれている。

Meters の Joseph "Ziggy" Modeliste もいたってマトモで,かえってつまらなく感じてしまうほど。
キースとロニーがあまりにもヨレヨレなため,基本的なリズムは自分がキープしなければ・・・とでも思っていたのだろうか?

そんな二人が,その本性を垣間見せてくれるのは,Freddie Scott のカバー "Am I Grooving You" の後半部。
ここでのベースとドラムの演奏が,このアルバムにおける一番の聴きものかも・・・(^_^;)


こんな貴重な音源を公式に発表してくれるのだから,この Wooden Records というロニーのレーベルには大いに期待したいところだが,娘の作品までリリースしなくても・・・(^_^;)
http://www.woodenrecords.co.uk/
2006年10月29日 21時42分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月26日(木)
AVALON
最近の図書館は,ネット上で蔵書を検索できるようになっていて,たまたま「浅川マキ」で調べてみると,1985年に出版された『幻の男たち』が,職場近くの図書館の書庫にあった。
当時は,もう「難解」になってしまっているマキさんから遠ざかっていた時期だったので,そんな本が出版されたことには全く気付いておらず,その後読んでみたいと思い始めたころには,既に絶版だった。
今回初めて読んで,そのあまりにも生々しい内容にいささか持て余し気味だったところ,↓のような箇所に出会い,思わず声を出して笑ってしまった。

「(前略)
 酒場のママは,わたしのことを歌手だと知っている。だから,ときどきは音楽のはなしになる。だが,それはめったになかったし,それも彼女の方からそんなはなしを持ち出すことはない。だが,新しく発売されたレコードをかけるとき,それとはなしに,わたしの様子を見ているようだった。そして今夜は,古い演歌を鳴らし続けている。どのぐらい経っただろうか。若いママは,金色の大きな輪のイヤリングをはずすと,棚の隅にポンと置いた。それから一枚の新しいレコードを取り出す。そのロックのアルバムのジャケットは,黒を基調にして,深い碧色の向こうに黄土色の空が拡がっている。音が聞えてくると,これまでに鳴っていたものと違う,それはこの店の古い型のスピーカーからでさえも,ひどく新しく響いてきた。それでも,店のなかで,思い直したような気持ちになったのは,わたしとママだけだったかも知れない。
「いいね」
 わたしは,そう言ってタバコに火を点ける。すると,若いママは,同じように,低いトーンで静かに答えた。
「そうなの,やっぱり,これは,ちょっと耳が行くわね」
 ブライアン・フェリーの唄う「アヴァロン」は,彼がちょっと大人になった,わたしにはそう思える。わたしはあまり好きな歌手ではなかったのだが,この新しい一枚のアルバムは,なにか良かった。それをママが思いがけなく鳴らしたので,わたしは嬉しい気持になった。
「それじゃ,またね,今夜は,このロキシー・ミュージックに送られて,帰ろうかな」
(後略)」

なんと,マキさんが「ロキシー・ミュージックに送られて,帰ろう」という気分になったことがあったとは・・・。
手元に残っている浅川マキのレコードは,1982年の「CAT NAP」までで,この Roxy Music の "Avalon" も同じ1982年の作品だから,そのころの話ということになるけれども,すでに,フリー・ジャズ的に「難解」な路線を歩み始めていたマキさんが,"Avalon" のサウンドに惹かれていたというのは,非常に意外だった。
それにしても,このアルバムでの Bryan Ferry は,マキさんから見れば「ちょっと大人になった」と思えるわけですか (^_^;)
まあ,恋人だった Jerry Hall を Mick Jagger に寝取られるという貴重な体験をしたあと,一皮むけたところはあると思うが・・・。

『幻の男たち』は,8編の短編からなる単行本。それぞれの短編に「幻の男」として登場するのは,原田芳雄,本多俊之,近藤等則,吉田拓郎,渋谷毅,阿部薫など。
3年ほど前に発行されたエッセイ集『こんな風に過ぎて行くのなら』の中で,Sam Cooke に出会ったときとは,また別の意味で,感慨深かった。


CD 2枚組で \700 という値段に釣られて購入した編集盤に,このアルバムの1曲目 "More Than This" が収録されていて,それを歌っていたのは Norah Jones だった。
◎ Various Artists "The Best Of Lady Sings The Blues (2 CDs)" [Virgin VTDCD 606]
2. Charlie Hunter feat Norah Jones -More Than This
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0001F73OA/
2006年10月26日 23時37分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月22日(日)
Night Train to Nashville
Various Artists "Night Train to Nashville: Music City Rhythm & Blues 1945-1970 (2 CDs)" [Lost Highway B20002100-02]

"Heart of Southern Soul" は,Nashville から Memphis や Muscle Shoals に向かっていたが,この2枚組 CD では,夜汽車が Nashville に連れて行ってくれる。
走る汽車の窓からゴミを投げてはいけないが,Nashville = Country Music という偏見なら捨ててもかまわない・・・?
2005年に Best Historical Album としてグラミー賞を受賞しているアルバム。
Lost Highway は太っ腹で全曲試聴できるが,ライナーノートが充実していておもしろい話・写真が満載なので,CD で持っておきたい。例によって,手持ちの CD との重複はかなりあるが・・・(^_^;)


Disc 1
10. It's Love Baby (24 Hours A Day) [1955]
 歌っているのは,Earl Gaines だけれども,レコードのクレジットは Louis Brooks & His Hi-Toppers というグループ名になっていたため,Earl Gaines 本人は,かなり損をしたらしい。

12. You Can Make It If You Try [1957]
 Rolling Stones がカバーしたのは,おそらく Solomon Burke のバージョン。
◎ Solomon Burke "If You Need Me" [Sequel RSA CD 860]
もちろんオリジナルは,この Gene Allison で,最近紙ジャケでも発売されたが,手元にあるのは,↓。
◎ Gene Allison "You Can Make It If You Try: The Very Best Of Gene Allison" [Vee Jay/Collectables COL-CD-7242]
同じゴスペルグループに所属していたことがあったという Roscoe Shelton とのカップリングで CD 化されたアルバムがあり,そこでは "Having A Party" を歌っている。
◎ Gene Allison & Roscoe Shelton "You Can Make It If You Try" [Black Magic BM 9204]

15. Say You Really Care [1959]
 この Roscoe Shelton は,Excello 時代の作品集が CD 化されている。
◎ Roscoe Shelton "Roscoe Shelton Sings" [Excello/avi CD 3007]
The !!! Beat に出演したときに歌っていた "Easy Goin Fellow" なども最近まとめて CD 化された。
◎ Roscoe Shelton "Deep In My Soul" [AIM 1501 CD]

17. Pipe Dreams [1959]
 当時,Gene Allison や Earl Gainesなど,Ted Jarrett がプロデュースしていたシンガーたちのバックで演奏していたのが,この曲を録音している Jimmy Beck & His Orchestra。
The !!! Beat の後半で活躍していた Johnny Jones は,このバンドのギタリストだったそうだ。


Disc 2
2. What'd I Say [1963]
 Etta James がこの曲をライブ録音した the New Era Club は,Nashville's best-known nightclub for hosting R&B chartbusters だったと,ライナーに書かれている。
◎ Etta James "Rocks the House" [Chess/MCA CHD-9184]
バックで演奏している彼女のツアーバンドには,David T. Walker がいたことで有名だが,Freeman Brown の名前もクレジットされている。

3. Really (Part 1) [1963]
 Johnny Jones & The Imperial 7 の曲。Johnny Jones は,'50 年代に Jimmy Beck のバンドに加わったあと '60 年代初めに,この自分自身のグループを組んでいる。
ライナーによると,
During this period, Jones mentored guitarist Jimi Hendrix, who with Army buddy Billy Cox worked regularly at Club Del Morocco on Jefferson Street in Nashville.

4. Just Like Him [1964]
 Frank Howard & The Commanders というグループ名は,Hoss Allen が,この曲をプロデュースする直前に付けたらしい。
Backed by the Johnny Jones-led King Casuals, The Commanders recorded the Robert Riley ballad at Fame Studios in Muscle Shoals, Alabama.
↑ということは,Hoss Allen は,Nashville から連れて行ったミュージシャンを使って,スタジオだけを借りて録音した・・・?

5. Anna (Go To Him) [1962]
 "You Better Move On" の権利を買った Dot というレーベルの事務所は Nashville のすぐ北にもあったため,LP バージョンなどは,Nashville で録音されたそうだ。バックで演奏したミュージシャンとして名前が挙げられているのは,Charlie McCoy,Kenneth Buttrey など。

6. Snap Your Fingers [1962]
↓Johnny Adams が歌っているほか,カントリーの分野でカバーが多いヒット曲 (#2 R&B and #8 pop in Billboard)。
● Johnny Adams "After Dark" [ROUNDER CD 2049]
これを歌った Joe Henderson の最期は,↓・・・(T_T) ドラッグによる心臓発作が原因らしい。
In 1964, just two years after this recording, Henderson was discovered dead by his roommate, Arthur Alexander, in their bathroom.

7. Mama, He Treats Your Daughter Mean (Nashville Version) [1962]
 一般には「再録音」というとオリジナルより劣る場合が多いが,この Ruth Brown の迫力はスゴイ!
最初が1952年の New York 録音なので,10年経っているわけだが,オリジナルの方がおとなしく聴こえてしまう。

8. Something Tells Me [1965]
 Sam Baker のこの曲をプロデュースした John Richibourg は,Memphis で Stax の The Markeys を使って録音したとライナーに書かれている。

10. I Want To (Do Everything For You) [1965]
 Joe Tex は,カントリーとソウルをクロスオーバーしたヒット曲を作る秘訣として,次のように語っている。
I used the same formula every time - half soul musicians, half country musicians.

13. The Chokin' Kind [1969]
 Joss Stone のこの曲のカバー・バージョンは,いろいろな意味で,衝撃的だった。
◎ Joss Stone "The Soul Sessions" [S-curve/EMI SC 42234]
Joe Simon は,最近カントリーに目覚めたおかげで,個人的に再評価が進んでいるシンガーの一人。Soul Stirrers Medley を歌っているのに,カントリー臭が苦手だった↓も,楽しめるようになった。
◎ Joe Simon "This Story Must Be Told" [Ripete 2258]
Bishop Joe Simon としての今年の新作も注文済み。

16. Soul Shake [1969]
 このデュオの SSS 時代は,コンプリート集が CD 化されている。
◎ Peggy Scott & Jo Jo Benson "The Complete SSS International Recordings" [RPM/Shout RPMSH 209]
Jerry Kennedy(electric sitar) という人物がセッション・リーダーを務めた,この曲の録音に参加しているのは,Pete Drake, Wayne Moss, Chip Young, Charlie McCoy, David Briggs, and Kenneth Buttrey。

17. Reconsider Me [1969]
 "Soul Shake" の3ヵ月後に,ほぼ同じミュージシャンを使って録音されたらしい。
恥ずかしながら,Johnny Adams が John Hiatt の曲を歌っていたことに気がついたのは,ごく最近の話・・・(^_^;)
◎ Various Artists "Love Gets Strange: The Songs Of John Hiatt" [Rhino R2 71267]
3. She Said The Same Things To Me



このシリーズには,第2集もあってそちらの内容も充実している。もちろん,多少のダブリはあるが・・・(^_^;)
ラストに,Live Bonus Track として収録されている The Imperials "Lucky Lou" だけでも,十分元は取れるはず。
Otis Rush "All Your Love" の元ネタとして有名な,Jody Williams のその曲を演奏しているメンバーには,Freeman Brown や Johnny Jones の名前が見える。
2006年10月22日 15時22分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2006年10月21日(土)
Heart Of Southern Soul
Various Artists "The Heart Of Southern Soul: from Nashville to Memphis and Muscle Shoals" [Excello CD 3012]

1. Falling In Love Again - Kelly Brothers
2. Line Between Love And Hate - Wallace Brothers
3. That's All I Can Do - Kip Anderson
4. Snake Out Of Green Grass (Part 1) - Roshell Anderson
5. Snake Out Of Green Grass (Part 2) - Roshell Anderson
6. A Soldier's Sad Story - Tiny Watkins
7. Pretty Little Thing - The Interpretters
8. Your Love Is Worth The Pain - Johnny Truitt
9. Talk To Me - The Avons
10. Your Love's So Good - Lee Webber
11. Somewhere Out There - Lucille Matthis
12. Mr. Fortunne Teller - Dee & Don
13. Midnite Tears - Tiny Watkins
14. The Woman In Me - Mariann
15. Steppin' Stone - Wallace Brothers
16. Gonna Need Somebody - Stacy Lane
17. I Went Off And Cried - Kip Anderson
18. You're That Great Big Feeling - Kelly Brothers
19. You'll Never Ever Know - Shirley Brown
20. C.C. Rider - Bobby Powell
21. The Price Is Too High - Slim Harpo
22. There Goes A Girl - Johnny Truitt
23. Do Your Thing - Marva Whitney
24. The Power Is Gone - Eugene Kemp

収録されているシンガーやグループのうち,Blues 畑で有名な Slim Harpo のほか何人・組かは,この時代の作品集が CD 化されたり,後に有名になったりしているが,その他の名前を聞いて反応するのは,シングル盤のコレクターだけ・・・?
たしかに,Johnny Truitt "Your Love Is Worth The Pain" のように,超ディープで典型的なサザン・ソウル・バラードを聴いてしまうと,ついフラフラと泥沼に足を踏み入れそうになってしまうが,最近の CD 化の波は,↓のようなところにまで押し寄せてきていて,カントリーにも手を出し始めた今となっては,とてもじゃないがシングルまでは・・・(^_^;)
○ Various Artists "The Birmingham Sound: The Soul of Neal Hemphill Vol 1"
SAM'S にも PITS にも近々は行く予定がなかったので,amazon.com 経由で注文済み。



表題の CD は,1970年前後の数年間に Sims や Abet など Excello 系列のレーベルで録音された作品集。
この時代の楽曲が単独で CD 化されているのは,↓ぐらいか?

◎ Kelly Brothers, The "Sanctified Southern Soul" [EXCELLO/KENT CDKEND 137]
↑−6曲+5曲の,↓のような日本編集盤(解説:鈴木啓志)もあったが,廃盤か?
● Kelly Brothers, The "The Complete Sims Sessions" [SIMS/P-Vine PCD-5185]

◎ Wallace Brothers, The "Lover's Prayer: Their Complete Sims Recordings" [EXCELLO CD 3014]
◎ Bobby Powell "Into My Own Thing: Jewel & Whit Recording 1966-1971" [WESTSIDE WESA 891]


Shirley Brown は,Stax 時代が最も有名だろうし,Malaco での録音もある。
◎ Shirley Brown "Woman To Woman" [STAX/Truth SCD-4135-2]

Kip Anderson は,Chess でもディープなバラードを残しており,いくつかのコンピ CD に収録されている。
↓など,'90 年代に再録音されたものもあるが・・・。
● Kip Anderson "A Dog Don't Wear No Shoes" [Ichiban/Teichiku TECX-25449]
● Kip Anderson "A Knife And A Fork" [Ichiban ICH 1160-2]


Marva Whitney は,この時代の直後に James Brown のプロデュースで King から発表された作品集が CD 化されている。
○ Marva Whitney "It's My Thing"


このアルバムのライナーノート(Pete Nickols) の冒頭の一節には,次のように書かれている。
Southern soul came to prominence in the 1960s when gospel-raised black southern singers were paired with white country-influenced musicians employed at southern recording studios in Muscle Shoals, Memphis and Nashville. the country music influence on those white musicians was the vital difference between Southern Soul and other gospel based soul recorded elsewhere. Session men such as guitarist Jimmy Johnson at Fame Studios in Muscle Shoals and the brilliant Reggie Young at American Sound Studios in Memphis were well aware of black music from their earliest days.

ゴスペルとカントリーが組み合わさったら,サザン・ソウルが出来上がったという説は,単純化しすぎかもしれないが,かなりの割合で当たっているのではないか・・・と考えている,今日この頃であります。

"The Heart Of Southern Soul" のシリーズは,第3集まで発売されている。
◎ Various Artists "The Heart Of Southern Soul Vol.2: No Brags - Just Facts" [Excello/ace CDCHD 601]
↑Featuring Kip Anderson, Lattimore Brown, Percy Wiggins, Tiny Watkins, Stacy Lane
◎ Various Artists "The Heart Of Southern Soul Vol.3: The Flame Burns On" [Excello/ace CDCHD 660]
↑Featuring Freddie North, Doris Duke, Bobby Powell
2006年10月21日 10時22分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月19日(木)
Pay The Devil
Van Morrison "Pay The Devil (Special Edition)" [Lost Highway B0006887-10]

1. There Stands The Glass
2. Half As Much
3. Things Have Gone To Pieces
4. Big Blue Diamonds
5. Playhouse
6. Your Cheatin' Heart
7. Don't You Make Me High
8. My Bucket's Got A Hole In It
9. Back Street Affair
10. Pay The Devil
11. What Am I Living For?
12. This Has Got To Stop
13. Once A Day
14. More And More
15. Till I Gain Control Again

最近はどういう契約になっているのか,よくレーベルが変更されるが,今年の新作は Lost Highway から。
http://main.losthighwayrecords.com/artist.aspx?ob=rnd&src=rslt&aid=248

"Your Cheatin' Heart" を初め,自作の3曲 (5. 10. 12.) や Chuck Willis の "What Am I Living For?" も,全編がカントリー調のアルバム。The Belfast Cowboy の面目躍如といったところか?
最初に聴いたときにはちょっぴり戸惑いもあったが,今では何の違和感もなく楽しむことができている。結局,DVD 付きの Special Edition に買い換えてしまった。

Van が Hank Williams の曲を歌うのは,もちろん初めてではなく,Jerry Lee Lewis の娘とのデュエット・アルバムでは,タイトルにも使っていた。
◎ Van Morrison & Linda Gail Lewis "You Win Again" [Pointblank 8 50258-2]
2. You Win Again 3. Jambalaya 10. Why Don't You Love Me (Like You Used to Do)?

↓では,Jimmie Roders の曲も採り上げている。
◎ Van Morrison, Lonnie Donegan & Chris Barber "The Skiffle Sessions: Live In Belfast 1998" [EXILE/Virgin 7243 8 48307 2 4]
12. Mule Skinner Blues

↓のような CD もあって,Hank Williams や Jimmie Rodgers のほか,さまざまなジャンルのミュージシャンが収録されている。
◎ Various Artists "The Roots Of Van Morrison" [Catfish KATCD215]



The Chieftains との共演アルバムを聴いていると,どこかカントリー・ミュージックと共通する部分があるように感じるが,
◎ Van Morrison "Irish Heartbeat" [POLYDOR POCP-2356]
American Country Music の起源は,ヨーロッパにも求められるのだろうから,共通点があるのも当然か・・・?

◎ Chieftains, The "The Long Black Veil" [RCA/BMG BVCP-782]
↑Van Morrison や Rolling Stones などがゲストとして参加しているアルバム。
タイトルの "The Long Black Veil" は The Band の1st に収録されていたことで有名な曲だけれども,Lefty Frizzell がヒットさせた曲だった。
このアルバムで,その曲を歌っているのは,Mick Jagger。
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2006年10月18日(水)
The Soul Classics
Aaron Neville "Bring It On Home...The Soul Classics" [Burgundy 82876 85489 2]

1. Rainy Night In Georgia
2. Ain't No Sunshine
3. Sittin' On The Dock Of The Bay
4. Stand By Me
5. You Send Me
6. Respect Yourself - with Mavis Staples
7. When A Man Loves A Woman
8. Let's Stay Together - with Chaka Kahn
9. It's All Right
10. People Get Ready
11. My Girl
12. Ain't That Peculiar
13. A Change Is Gonna Come

アルバム・タイトルに "Bring It On Home" とあるのに,肝心のその曲が収録されていない・・・(^_^;)
ほかのシンガーがこんなことをしたらボロクソにけなしてやるところだが,この Aaron Neville は,多少のことなら笑って許すことのできるシンガーの一人。

日本盤(10/25 発売予定) には,ボーナス・トラックとして "Bring It On Home To Me" と "Higher & Higher" が収録されるらしい。
http://www.sonymusicshop.jp/detail.asp?goods=MHCP000001188
まあ,カミサン用に日本盤も購入する予定だったのだが・・・(^_^;)

内容は,良くも悪くも期待通り。
3. Sittin' On The Dock Of The Bay が,オリジナルよりも標準的なスタックス・サウンドになっているのが耳を引く程度で,意外性は少ない。
バックのミュージシャンのうち,James Gadson と Ray Parker, Jr. が,Solomon Burke "Make Do With What You Got" と重複していて,多少は意識しているかも・・・?
ただ,Solomon Burke (新作はカントリー!) のそのアルバムよりは,はるかに落ち着いた,おしゃれでアダルトな仕上がりになっている。

Aaron が "A Change Is Gonna Come" を録音するのは,これで3度目。
Solomon Burke も2度吹き込んでいるが,3回というのは,Aaron だけのはず。
◎ Neville Brothers, The "Yellow Moon" [A&M 395 240-2]
◎ Aaron Neville "Believe" [tell it EGD 0288]



Rod Stewart にもこんなアルバムを期待していたが,彼の新作のタイトルは "Still the Same... Great Rock Classics of Our Time"。
"Love Hurts" を採り上げているが,もちろん Gram Parsons や Keith Richards に対抗したわけではなく,Nazareth のバージョンのカバーのようだ。
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?z=y&EAN=828768264126&itm=1

このアルバムも日本盤はボーナス・トラック付き。
http://www.bmgjapan.com/_artist/item.php?id=1345&item=7512
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2006年10月17日(火)
Living In The U.S.A.
Linda Ronstadt "Living In The U.S.A." [Asylum 20P2-2424]

1. Back In The U.S.A.
2. When I Grow Too Old To Dream
3. Just One Look
4. Alison
5. White Rhythm & Blues
6. All That You Dream
7. Ooh Baby Baby
8. Mohammed's Radio
9. Blowing Away
10. Love Me Tender

最近カントリーに目覚め始めたせいもあるのか,無性に聴きたくなり,昔売り払ってしまった LP を CD で買い戻しているのが,この Linda Ronstadt
ベスト盤の CD をときどき引っ張り出して聴くことはあったが,'70 年代のヒット・アルバムを1枚1枚聴いていると,その選曲のセンスの良さに改めて感心させられる。
このアルバムでも,当時は新しい曲だった 4.(Elvis Costello) 5.(J.D. Souther) 6.(Little Feat) 8.(Warren Zevon) 9.(Eric Kaz) が,その他のクラシックな名曲と全く違和感なく一体化して聴こえてくる。

特に,Costello の "Alison" は,大好きなラブ・ソングのひとつ。
ピーター・バラカン著『ロックの英詞を読む』の冒頭に取り上げられていて,その「ねじれた」意味を知り,いよいよ好きになった。
彼は,Gram Parsons の "Hot Burrito # 1" をカバーしているが,"Alison" には,その曲と共通する部分があるような・・・。


1. Back In The U.S.A. は,Chuck Berry の サントラ↓にゲストとして登場し,歌っていた。
◎ Chuck Berry "Hail! Hail! Rock 'N' Roll" [MCA MCAD-6217]
その映像が DVD 化され,しかもオマケ映像満載の4枚組で発売されているのだけれども,日本版の予定はないのだろうか?
Chuck Berry に何度ダメ出しされてもキレず,いつもと違ってなかなか我慢強いキースの姿を DVD でも見てみたいが・・・(^_^;)
その後,無事に日本盤 DVD が発売された。
□ チャック・ベリー 『ヘイル!ヘイル!ロックンロール [DVD]』
2006年10月17日 21時39分 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2006年10月14日(土)
You Better Move On
Arthur Alexander "You Better Move On" [MCA MCD 30493]

1. You Better Move On (LP Version)
2. Love Letters
3. Hey! Baby
4. Funny How Time Slips Away
5. Young World
6. A Thousand Stars
7. A Hundred Pounds Of Clay
8. Lover, Please Come Back
9. Love Me Warm And Tender
10. The Wanderer
11. Don't Break The Heart That Loves You
12. You're The Reason
13. Anna (Go To Him)
14. A Shot Of Rhythm & Blues
15. Go Home Girl
16. Soldier Of Love
17. Dream Girl
18. You Don't Care
19. Black Night
20. You Better Move On (Single Version)

カントリー・ソウルのパイオニアである Arthur Alexander の CD。
1993年のドイツ盤で,アマゾンの .jp ではメチャクチャな値段がついているが, .com なら安く買える。
最近 .com のほうにアクセスすると,「日本でお買い物しましょう!」と表示されるが・・・(^_^;)

1. 〜 12. は,シングルでヒット (Pop Singles: 24) した "You Better Move On" の権利を買い取った Dot レーベルが,同じ1962年に発表した LP。
"You Better Move On" も,その他のカントリーやポップのヒット曲のカバー同様,豪華で耳ざわりの良い演奏をバックに再録音されている。最近は,こういうのもアリかな・・・という好みにはなってきているのだけれども,もちろん当時は "It didn't fare too well." だったとライナーに書かれている。
4. Funny How Time Slips Away は,ここでも取り上げられていて,カントリー & ポップのカバー・アルバムでは定番曲になっているようだ。

シングル第2弾として,発売された Barry Mann 作の "Where Have You Been (All My Life)" もたいして売れなかったが,3枚目の 13. Anna (Go To Him) が,Pop より Black のチャートでヒット(Black Singles: 10,Pop Singles: 68)し,ビートルズにカバーされている。
ストーンズや,ビートルズにカバーされた曲を書いていたら,もうそれだけで左うちわで暮らしていけそうに思うが,彼のその後の人生は,あまり明るいものではなかった。

◎ "The Greatest" [ace CDCHD 922]
 CD "You Better Move On" の 13 曲目以降は,すべてこの CD で聴ける。
ストーンズやビートルズ経由で Arthur Alexander に興味を持った人には,こちらの CD のほうがオススメ。
Irma Thomas の新譜 "After The Rain" で,1曲目に歌われていた "In The Middle Of It All" のオリジナルも収録されている。

◎ "The Monument Years" [ace CDCHD 805]
 1960年代後半から70年代初めにかけて,Monument や Sound Stage 7 に吹き込んだ曲を集めた CD。
ビートルズやストーンズにカバーされたということが,逆に重荷になっていたのではないか?
中途半端なアレンジで,何となく実験的な,デモ・バージョンみたいな曲が多いように思う。

◎ "Rainbow Road: The Warner Bros. Recordings" [WARNER  9 45581-2]
 1972年のアルバム "Arthur Alexander" にシングル2枚を追加して,1994年に CD 化したもの。
Tommy Cogbill のプロデュースで,American Studios を中心に録音が行われたようだが,ギターに Eddie Hinton の名前もクレジットされている。
"Rainbow Road" は,そもそも Arthur Alexander のために書かれた曲。Percy Sledge などのカバーもあるが,やはり本人のバージョンがいちばん泣ける。
このアルバムも全く売れず,結局,音楽界から足を洗い,生活のために a social services bus の運転をして暮らすことになる。

◎ "Lonely Just Like Me" [Elektra Nonesuch 9 61475-2]
 Dan Penn や Donnie Fritts を初めとする昔馴染みの連中のバック・アップを得て,1993年に発表されたカムバック・アルバム。このアルバムのプロモート・ツアー中に Arthur Alexander は発病し,命を落としてしまう。
ほとんどの曲でリード・ギターを弾いている Reggie Young のプレイが,たまらなくせつない。
ボーナス・トラックが追加され,いろいろなオマケの付いた CD がある。
● "Lonely Just Like Me: The Final Chapter" [Elektra/Hacktone R2 271932]

◎ Various Artists "Adios Amigo: A Tribute To Arthur Alexander" [Razor & Tie RT 2814]
 死後に発表されたトリビュート・アルバム。
ストーンズがカバーした "You Better Move On" は,Chuck Jackson & Mark Knoppler,
ビートルズがカバーした "Anna" は,Roger McGuinn が歌っている。
ラストの Dan Penn & Donnie Fritts のデュエットによる "Adios Amigo" には,涙を禁じえない・・・(T_T)
2006年10月14日 21時16分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月12日(木)
The Supremes Sing Country
The Supremes "The Supremes Sing Country Western & Pop" [Motown 0327]

1. Funny How Time Slips Away
2. My Heart Can't Take It No More
3. It Makes No Difference Now
4. You Didn't Care
5. Tears In Vain
6. Tumbling Tumbleweeds
7. Lazy Bones
8. You Need Me
9. Baby Doll
10. Sunset
11. (The Man With The) Rock And Roll Banjo Band

"We Remember Sam Cooke" と同じ1965年に発表された LP を,1994年に CD 化したもの。
探していた "At The Copa" より先に見つかったのは,最近はカントリーを中心に聴いているせいか? まあ,"〜 Copa" のほうはアナログで持っているのだが・・・(^_^;)

特に Diana Ross の大ファンというわけではないので,高ければ買わなかったが,¥800ポッキリ (^_^)v
"〜 Sam Cooke" が,1曲を除いてほとんど Diana Ross のソロ・アルバムのような造りだったのに対して,こちらは,一応コーラス・グループとしてのアレンジが施された曲が多く,ハーモニーも多少は凝っている。
おそらく,"〜 Sam Cooke" のアルバムは突然の死に際しての急な企画で,それに比べると,十分な準備期間があったからではないかと思われる。

1. Funny How Time Slips Away 以外に 3. 6. 7. も有名らしいが,その他の曲はあまり耳にしたことがない・・・というのも当然で,それらはプロデューサである Clarence Paul の書いた新曲(?)で,共作者として 9. と 10. には Stevie Wonder,11. (The Man With The) Rock And Roll Banjo Band には Berry Gordy の名前が表記されている。
Berry Gordy もカントリー好きだったのだろうか? まさか,名前だけクレジットして印税の小遣い稼ぎということはないと思うが・・・(^_^;)
まあ,いずれにしても大した曲ではなく,AMG の "As a result, the collection has an ersatz quality - Nashville by way of Detroit." というレビューに,全く同意。



"Funny How Time Slips Away" のソウルの分野での最も有名なカバーは,最近 CD 化された↓だろうが,僕が最初にこの歌を聴いたのは,Bryan Ferry のバージョン・・・(^_^;)
◎ Joe Hinton "Funny (How Time Slips Away): Uptown Soul From Houston" [SHOUT 23]
http://www.cherryred.co.uk/rpm/artists/joehinton.htm
2006年10月12日 21時13分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月10日(火)
The Soul Of Black Country
Various Artists "Dirty Laundry: The Soul Of Black Country" [TRIKONT US-0333]

1. Ella Washington: He Called Me Baby
2. Joe Simon: Chokin' Kind
3. Bobby Powell: Your Cheating Heart
4. Arthur Alexander: Love's Where Life Begins
5. Candy Staton: Stand By Your Man
6. Betty Lavette: What Condition My Condition Is In
7. Roscoe Shelton: There's A Heartbreak Somewhere
8. Stoney Edwards: She's My Rock
9. Clarence Gatemouth Brown: Mama Mambo
10. Earl Gaines: You Are My Sunshine
11. Etta James: Almost Persuaded
12. Bobby Womack: Bouquet Of Roses
13. Johnny Adams: In A Moment Of Weakness
14. Bettye Swann: Just Because You Can't Be Mine
15. Freddie North: Don't Take Her She's All I Got
16. Otis Williams: Shutters & Boards
17. Bobby Jonz: Snap Your Fingers
18. Andre Williams & 2 Star Tabernacle: Jet Black Daddy Lilly White Mama
19. Pointer Sisters: Fairy Tale
20. James & Bobby Purify: Sixteen Tons
21. James Brown: Your Cheating Heart
22. Willie Hobbs: Till I Get It Right
23. Curtis Mayfield: Dirty Laundry
24. Solomon Burke: I Can't Stop Loving You

イメージとして最もカントリーからは遠いと感じていた James Brown さえもが,Hank Williams の曲を歌っていたとは・・・。
http://www.trikont.com/catalogue/333_dirty_laundry/333_dirty_laundry.html
There has long been a link between country music and soul.

最近は,ちょっと聴いてみたいと思うような編集盤には,たいてい手持ちの CD との重複があるわけだが,このアルバムは特にひどくて,ダブリの嵐・・・(^_^;)
1. ● Ella Washington "Starving For Love" [Park South 75766 70568 2 5]
2. ◎ Joe Simon "The Chokin' Kind - Better Than Ever" [See For Miles SEECD 682]
3. ◎ Bobby Powell "Into My Own Thing: Jewel & Whit Recording 1966-1971" [WESTSIDE WESA 891]
4. ◎ Arthur Alexander "Rainbow Road: The Warner Bros. Recordings" [WARNER  9 45581-2]
5. ◎ Candi Staton "Candi Staton" [Honest Jons 7243 594 4322 5]
7. ◎ Roscoe Shelton "Deep In My Soul" [AIM 1501 CD]
10. ◎ Earl Gaines "24 Hours A Day" [Black Magic 9037]
11. ◎ Etta James "Tell Mama: The Complete Muscle Shoals Sessions" [Chess/MCA 088 112 518-2]
12. ◎ Bobby Womack "Lookin' For A Love Again / B.W Goes C.W." [Charly CDGR 179]
13. ◎ Johnny Adams "Released: A Memorial Album" [RPM RPMS 219]
14. ◎ Bettye Swann "Bettye Swann" [Honest Jons 7243 598841 2 7]
15. ◎ Z.Z. Hill & Freddie North "The Brand New Z .Z. Hill / Friend - Freddie North" [ace CDCHD 532]
19. ◎ Pointer Sisters, The "Yes We Can Can: The Best of the Blue Thumb Recordings" [Hip-O HIPD-40052]
24. ◎ Solomon Burke "That's Heavy Baby: The Best Of The MGM Years 1971-1973" [Raven RVCD-214]

結局,半分以上重複していたが,全く後悔していない。
それは,ライナーで Andre Williams というシンガーの以下のような発言に出会うことができたから。
In the 1940s and 1950s, I grew up with my grandparents and worked on cotton fields day after day. Whenever the white landowner came by to bring water, seeds or machinery, he'd leave the door of his truck open with the radio blaring out Hank Williams, Lefty Frizzell and Patsy Cline. That was all I knew. When I was ploughing the field, I sang their songs!

空気の揺らぎとしての音が人種を差別しないように,ラジオを鳴らす電波も人種差別をすることはなく,黒人たちの歌う Blues や R&B を白人の若者たちに浸透させたわけだから,その初期段階においては,白人たちの歌うカントリー・ミュージックを黒人たちの間に広める役割を果たしていたとしても,不思議ではない。

Jimmie Rodgers の歌を聴いていて,あぁ Robert Johnson も彼の歌を聴いていたのか・・・と感じたのだが,
◎ Jimmie Rodgers "Recordings 1927-1933 (5 CDs)" [JSP 7704]
それは新しい発見でも何でもない定説で,↓の CD にも Jimmie Rodgers の曲が収録されていた。
◎ V. A. "Robert Johnson Classics: Hellhound On My Trail" [P-Vine PCD-2254]
11. Blue Yodel #4 / How Long Blues - Pt.1
◎ V. A. "Blues & Soul Records (No.35) The Man I Love: The Life & The Times of Robert Johnson" [P-Vine PCD-9867]
3. Mississippi Moon

Robert Johnson が,よく "T for Texas" を歌っていたというのは有名な話らしい。



Swamp Dogg がプロデュースした Freddie North の1971年のヒット 15. She's All I Got (Black Singles: 10, Pop Singles: 39) のセッションには,Chuck Leavell が参加していたそうだ。
彼は,コンサート中にカウントを数えてキューを出したりしているため,ピュアなストーンズ・ファンには,態度が大き過ぎるということであまり受けが良くないみたいだが,十代の後半にはもう Muscle Shoals でセッション・マンをしていたという人ですからね。
そういう人が,ライブでのストーンズ・サウンドの要とも言える働きをしているのだから,キースがいくらトチってもたいして影響なくステージを進行できるのも,当たり前・・・(^_^;)
2006年10月10日 19時58分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月09日(月)
Mighty Sam "Live In Japan"
Mighty Sam McClain "Live In Japan: featuring Wayne Bennett" [Orleans 9888]

1. Every Day I Have The Blues
2. Sweet Dreams
3. Talk To Me, Talk To Me
4. Fannie Mae
5. Why
6. Your Perfect Companion
7. In The Same Old Way
8. Pray
9. A Change Is Gonna Come
10. Whatever It Takes
11. Forgive And Forget
12. Dancin To Teh Music Of Love
13. This Time I'm Gone For Good
14. I Just Came To Get My Baby (Out Of Jail)
15. The Blus Is Alright
recorded April 29, 1986 at Shibuya Live Inn, Tokyo, Japan

30年近く前に来日して行われた Mighty Sam のライブを記録した CD。

1988年の LP を,1994年に CD 化したもの。
LP 収録時の曲順は,4. 2. 11. 13. 10. 9. "The Lord Will Make A Way" 7. 15. らしいので,CD 化の際にかなりの追加・変更があったようだ。トータル・タイムは,71分10秒。
ライナーには,The tracks have been remixed in New Orleans and digitally mastered for clarity. とあり,音も悪くない。
今年に入ってからの最大の「掘り出し物」。某オークションにて総計でも千円ちょっとで入手できた。

個人的には,このアルバムのハイライトは,やっぱり 9. A Change Is Gonna Come 。
歌い始めから Mighty Sam のテンションは高く,Wayne Bennett がボーカルのバックで細かいフレーズを弾いて煽っているので間奏ではさぞかし・・・と期待していたら,聴こえてきたのはサックスのソロ。
Mighty Sam の "Blow your horn." という声に応えてブロウしているのは,梅津和時。
僕が梅津和時の名前を記憶にとどめているのは,早川義夫の復活アルバムでの演奏が耳に残っていたから。
AMG では,↓のようにレビューされているのだが,このサックス・ソロの良さがわからないとは・・・(^_^;)
Despite the presence of ace session guitarist Wayne Bennett, McClain's backing band is sub-standard and lifeless; few moments generate any heat.
ちょっと演歌っぽいかもしれないが,少なくとも Mighty Sam 本人はこのサックスを気に入っていただろうということは,この10年後のスタジオ録音でも同じように間奏にサックス・ソロをフィーチャーしたアレンジを採用していることからも想像できる。
◎ Mighty Sam McClain "Journey" [AudioQuest AQ-CD1048]
3. A Change Is Gonna Come

1960年代後半に,Papa Don Schroeder のプロデュースによって Muscle Shoals などで録音された作品集↓と共通するレパートリーは,2.〜 4. 7. 14. 。
◎ Mighty Sam "Papa True Love : The Amy Sessions" [AMY/Sundazed SC 11083]
その中では,Oldham / Penn の名曲の一つである "In The Same Old Way" が心にしみる。その曲は Arthur Conley が先に録音しているが,出来は Mighty Sam の方が上。
Patsy Cline というカントリー女性シンガーのヒット曲 "Sweet Dreams" (作者の Don Gibson は "I Can't Stop Loving You" も書いている) を歌わせたのは,やはりカントリー好きな Rick Hall か?

↑の CD のライナーで Mighty Sam は,James & Bobby Purify や Oscar Toney, Jr. を Papa Don に紹介したのは自分で,彼らがミリオン・ヒットを出した後,Papa Don と連絡が取れなくなったと語っている。
その後,Atlantic などでシングルを発表したりもするが,鳴かず飛ばずの日々が続き,1982年に New Orleans にたどり着いたときには "flat broke and forced to spend the first couple of nights out of doors" だったと言う。
1984年に Carlos Ditta という人によって録音された "Pray" が,VIVID の長野文夫さんの耳にとまり,日本でのコンサートが実現してこのライブ・アルバムが残され,それがきっかけとなって再評価されるようになり,90年代に入ってからは定期的に新作も発表するようになっている。2003年の↓が最新作。
◎ Mighty Sam McClain "One More Bridge To Cross" [MightyMusic 101]
2012年の↓が最新作。
◎ "Too Much Jesus (Not Enough Whiskey)" [MightyMusic 103]
http://www.mightysam.com/
2006年10月9日 08時39分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2006年10月07日(土)
Rare Soul From Alabama
Various Artists "Rare Soul From Alabama: The South Camp / Quinvy CD" [Charly CD200]
1. Tearstained Face - Don Varner
2. When It's Over - Don Varner
3. Let Me Be A Woman - Brenda Varner
4. You Made Your Bed - Eddie Bradford
5. Self Preservation - Bill Brandon
6. What Kind Of Spell - Tony Borders
7.* You Ain't Woman Enough (To Take My Man) - June Edwards
8. You Better Believe It - Tony Borders
9.* Masquerade - Don Varner
10.* Home Just Ain't Home At Suppertime - Z.Z. Hill
11. Strangest Feeling - Bill Brandon
12. Cheaters Never Win - Tony Borders
13.* Heaven Help Me (I'm Falling In Love) - June Edwards
14. All I Need Is You - Bill Brandon
15. It's A Man's World - Buddy Causey
16. It Sure Was Fun - Eddie Bradford
17. One Woman Man - Don Varner
18.* Rainbow Road - Bill Brandon
19. You Left The Water Running - Don Varner
20.* Think I'll Go Somewhere And Cry Myself To Sleep - Joe Perkins
21. Love And A Friend - Tony Borders
22. I'll Be Your Baby Tonight - Bill Brandon
23.* Movin' In The Groove - Joe Perkins
24. Don't Give Up On Me - Brenda Varner
25. Your Big Chance - Bill Brandon
26.* Close To Me - UNKNOWN Dan Penn
27. Sugar Makes Everything Sweeter - Percy Sledge Jr.

ず〜っと長い間探していた CD が見つかったので,これをきっかけにまた本格的に再開したいが・・・(^_^;)
なかなか見つからないので,もう諦めかけていたけれども・・・¥950 だった (^_^)v
確かに,いかにも安っぽいジャケットではあるが,これに収録されている曲をシングル盤で集めようとすると,いったいいくらぐらいかかるのだろう? 少なくとも0を1個付けただけでは足りないと思うが・・・。
と言っても,この CD の元になったシリーズ "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals" の vol. 1 〜 4 (5 のみ未 CD 化なのはなぜ?) は,CD で持っていて,それらに収録されていないのは,*印の8曲だけだし,その中でも "Rainbow Road" など,ほかで CD になっているものを持っている曲もあるし・・・

● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 1: Tear Stained Soul" [Overture 34901-2]
● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 2: High on the Hog" [Overture 34902-2]
● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 3: You Better Believe It !" [Overture 34903-2]
● "The Sweet Sounds Of Muscle Shoals vol. 4: More Power to Ya!" [Overture 34904-2]

◎ "Down & Out: The Sad Soul of the Black South" [TRIKONT US-0243]
 12. Rainbow Road
◎ "History of R&B (5 CDs)" [DISKY DB 993022]
 CD2 11. Rainbow Road

ということで,やっと見つかったとは言え,それほど大感激というわけでもなかったが・・・(^_^;)
AMG では,いまだに誤植のまま (Quincy ?) だし,収録曲のリストも間違っていた。→ SouthCamp-Quinvy.xls

この CD に収録されているシンガーのうち,Don Varner は,昨年この時代の作品集がめでたく CD 化されたばかり。
● Don Varner "Finally Got Over!" [RPM/Shout RPMSH 299]

Bill Brandon も,単独 CD が再発されたが,それはこの時代のずっと後のアルバム。
この時代の作品集も,ぜひとも まとめて CD 化してもらいたい ところだが,"I'll Be Your Baby Tonight" や "You've Lost That Loving Feeling" などのポップな曲がピュアなソウル・ファンからあまり評価されていないようなので,ちょっと無理かも・・・。僕は好きなんですが・・・(^_^;)
・・・ということで,一部の曲以外は,CD 化された。
● Bill Brandon "On The Rainbow Road: The Muscle Shoals and Birmingham sessions" [Soulscape SSCD 7001] -2007

Tony Borders も,この時代だけでアルバムが組めるくらいの曲を残しているが,そのうち2曲は Grapevine からの最新コンピに収録されていたので,ひょっとすると 単独 CD が期待できるかも・・・。
◎ "Southern Fried Funk: 22 Funky Soul Grooves From New Orleans and the Deep South" [Grapevine GVCD 3031]
↑の CD には,Z.Z. Hill の曲も収録されていたけれどもこの時代の曲はわずかで,Swamp Dogg によって手を加えられたものが,"The Brand New Z.Z. Hill" という LP に収録されることになる。
そのアルバムには,ボーナス・トラック付きの CD があり,それには LP に入っていない "Suppertime" や,"Faithful & True" と "I Think I'd Do It" の謎の Collectors Version などが収録されていた。
● Z.Z. Hill "The Brand New Z.Z. Hill (+ 11 Bonus Tracks)" [S.D.E.G. SDEG 1951]



最近は,Gram Parsons の DVD などをきっかけに,カントリー音楽に興味を持ち始め,特にこの夏などはカントリー三昧といっても過言ではない状態だったことも,このブログの更新が滞っていた理由のひとつ。
細々とでも続けられたら,来年にはマジで,タイトルに + c を付けるかも・・・(^_^;)
もちろん,Keith Richards からのつながりで興味を持ったわけだが,DVD "Fallen Angel" 中のインタビューで Keith は,次のように語っていた。
We had a great love for Lefty Frizzell, Felice and Boudleaux Bryant, for the songwriting.
2006年10月7日 10時18分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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