ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2009年04月11日(土)
Anytime...Anywhere / Love Me Again
Rita Coolidge "Anytime...Anywhere / Love Me Again" [A&M/Raven RVCD-277]

1. (Your Love Has Lifted Me) Higher and Higher 2. The Way You Do the Things You Do 3. We're All Alone 4. I Feel the Burden (Being Lifted Off My Shoulders) 5. I Don't Want to Talk About It 6. Words
7. Good Times
8. Who's to Bless and Who's to Blame 9. Southern Lady 10. Hungry Years
11. You 12. Slow Dancer 13. Sweet Inspiration 14. Love Me Again 15. It Just Keeps You Dancing 16. Bye Bye Love 17. The Jealous Kind 18. Hello Love, Goodbye 19. You're So Fine 20. Songbird

Rita Coolidge の2枚の LP を2on1にした CD。ソロ・アルバムとしては6作目(1977, 1.〜 10.) と7作目(1978, 11.〜 20.) にあたる。

● "Rita Coolidge/Nice Feelin'" [A&M/BGO BGOCD846] -2009
↑ 豪華なゲストが参加したソロ・デビュー作をはじめ,これ以前の作品は,評論家受けは良かったもののセールスには結びつかず,そろそろヒット作を・・・というレーベルの意向を受け,本人もその気になって制作されたのが "Anytime...Anywhere" 。
選曲もアレンジも,見事なまでにコマーシャルでポップ。実際にヒット(Pop albums: 6) もしている。シングルとしても,1. が2位,3. が7位を記録している。
プロデューサは David Anderle という人物だが,スタジオで音作りを担当したのはやはり Booker T.Jones のようだ。次作では,Booker T. もプロデューサとしてクレジットされている。バンドの中心メンバーには,Mike Utley と Sammy Creason という Dixie Flyers のメンバーが残っており,Leeland Sklar がベースに加わっている。残念ながら,この CD のブックレットには詳しいレコーディングデータが掲載されておらず AMG で調べると,ギターにクレジットされているのは,Jerry McGee (The Ventures) だけ。明らかに複数のギターが聴こえるのだけれども,ひとりでオーバーダビングしたのだろうか?

収録曲は,ソウル(1. Jackie Wilson, 2. The Temptations, 7. Sam Cooke) とロック(3. Boz Scaggs, 5. Crazy Horse → Rod Stewart, 6. Bee Gees) がバランスよく配列され,カントリー(8. Kris Kristofferson) の香りも漂っている。
Sam Cooke "Good Times" のアレンジではハミングが印象的で,西岡恭蔵の名曲"プカプカ"(1971) を連想してしまった。この Rita Coolidge のアレンジを聴くまで結びつけて考えることはなかったのだが,歌詞の内容はともかく曲調はかなり似ている・・・?

次作の "Love Me Again" は,さらにポップなサウンドに仕上がっているが,前作ほどのヒットにはならなかった(Pop albums: 32)。
ソウルからは,13. The Sweet Inspirations,19. The Falcons,ロックからは,12. Boz Scaggs,20. Fleetwood Mac などが選曲されている。バックのメンバーに多少の変更はあるものの,前作の延長線上にあるサウンド。聴いていて気持ちは良いのだが,気持ち良すぎてスリルが無いのは物足りない・・・(^_^;)

17. The Jealous Kind の作者としてクレジットされている Robert C.Guidry は,Bobby Charles の本名。Joe Cocker や本人も歌っているが,個人的になじみがあるのは,Johnny Adams や James Govan のバージョン。
● "The Great Johnny Adams R & B Album" [ROUNDER 11661-2183-3] -2006
◎ James Govan "I'm In Need" [Over-Easy/Overture 30020-2] -1996
↑ は,Sandra Wright とのカップリングで CD 化されている。 ↓
◎ Sandra Wright / James Govan "The Broadway Sound Sessions" [Soulscape SSCD 7007] -2007


Rita Coolidge がここまでポップな作品を作る気になったのは,1975年に自分が企画して録音したアルバムをレーベルに認めてもらえず,お蔵入りにされてしまったから。
約20年後にやっと日の目を見たのが,↓ 。
◎ "Out of the Blues" [Kaigan KGCW-2] -1996
↑ を試聴したレコード会社の連中に,「こういうアルバムをリリースするのはヒット作を出してからにしてもらいたい」と言われたのだそうだ。
彼女は,そのアルバムでも Sam Cooke の曲をカバーしている。
2009年4月11日 07時47分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Past MUSIC in 2009 / COVERs of Sam Cooke |
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