ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2010年09月18日(土)
Bobby Bland "Members Only"
Bobby Bland "Members Only" [Malaco/P-Vine PCD-3793]

1. Members Only (Larry Addison)
2. In The Ghetto (Mac Davis)
3. I've Just Got To Know (Vernon Davis)
4. Straight From The Shoulder (Dave Clark, Tommy Tate)
5. Sweet Woman's Love (Vernon Davis, Rueben Bell)
6. Can We Make Love Tonight (Frank Johnson)
7. Sweet Surrender (G.Jackson, A.Liggins, J.Griffin)
8. I Need Your Love So Bad (Mertis John)
9. Heart, Open Up Again (G.Jackson, Robert Miller, Michael Wooten)

「メンバー」のためだけに開かれるプライベートなパーティーがある。そのパーティーに出席するのに必要な資格は,「a broken heart の持ち主」ということだけ。現金も小切手帳も必要ない。年齢も性別も肌の色も関係ない。ただ a broken heart さえ持っていれば,そのパーティーに参加できる。
女に逃げられ,男に捨てられ,人生にさまざまな問題をかかえた,そんな sad で lonely な人間ばかりが集まったら,そのパーティーは,さぞかし暗くて重く沈んだ雰囲気になりそうなものだが,そんな心配はいらない。なぜなら,そこには Bobby Bland がいて,歌ってくれるから。
憂鬱な気分を吹き飛ばし,傷ついた心を癒してくれる,彼の歌には,「ブルース」と「ゴスペル」の融合した真の「ソウル」が満ちあふれている。

a broken heart ならぼくも持っているので,そんなパーティーがあるなら,ぜひとも参加させていただきたいが・・・。


Bobby Bland が Malaco に移籍してリリースした最初のアルバム(1985)。
Malaco や Muscle Shoals のスタジオ・ミュージシャンによる熟練した Blues'n'Soul のサウンドと,貫禄と包容力にあふれる Bobby Bland の歌声が完璧にマッチした,名演・名唱が詰め込まれている。
Larry Addison, Tommy Tate, Frank Johnson, George Jackson などのソングライターによる新作と,カバー曲のバランスもちょうどよい。

Elvis Presley の Memphis 録音で有名な 'In The Ghetto' は,ソウル畑でも Candi Staton はじめ,Solomon Burke や Joe Simon もカバーしている曲。

'Sweet Woman's Love' は,Geater Davis のカバー。'I've Just Got To Know' も彼の作品だが,本人は歌っていない?
● Geater Davis "I'll Play The Blues For You" [Soulscape SSCD 7011] -2008

'I Need Your Love So Bad' を,オリジナルの Little Willie John の歌声と聴き比べていたら,イソップの 『北風と太陽』 を思い出した。もちろん,Little Willie John が「北風」で,Bobby Bland が「太陽」。
ただし,いつも太陽の下でぬくぬくと過ごしていると身も心もなまってしまいそうになるので,ときどきは,冷たい北風に吹かれてみたくなるときもある・・・(^_^;)


Bobby Bland は,この後も Malaco に腰を落ち着け,コンスタントにアルバムをリリースすることになる。どれをとっても,ほぼ金太郎飴状態だが・・・(^_^;)
Bobby Bland on Malaco

2010年9月18日 08時01分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2010年09月19日(日) 12:47 by ボビー・ブラント
こんにちは。近頃Soulscapeからリリースされた
George JacksonのMalaco録音集第三弾の冒頭
「Sweet Surrender」という曲、どこかで耳にしたことが
あると思い探したら、このメンバーズ・オンリーに収録
されてました。蛇足ですが。
あぁ,そうでした。
'Sweet Surrender' は,いわゆる「カバー曲」ではないものの,ライター本人が歌っているバージョンがありましたね。
◎ George Jackson "All Because Of Your Love" [Soulscape SSCD 7024] -2010

「蛇足」ではありませんので,今後もお気付きの点がありましたら,コメントをよろしくお願いします m(_ _)m
こんばんは。m(__)m いつもMr.Pitifulさんの濃いソウル記事を読ませてもらっています。一年前より、サザン・ソウルにハマっている若輩者ですが、きっかけは、ジョニー・テイラー、その次にボビー・ブランドでした。マラコ盤は、金太郎飴状態ですが(笑)、安心して購入できる数少ないレーベルかと思っています。ボビー・ブランドのアルバムも、少しずつ買い揃えていきたいと思っています。今後とも、よろしくお願いします。(^−^)
Johnnie Taylor がきっかけでサザン・ソウル・・・というのは,珍しいかも・・・?
The Highway Q.C.'s,The Soul Stirrers のゴスペル時代を経て,Sam Cooke がプロデュースした SAR 時代から,Stax,Columbia,Beverly Glen などのレーベルの後,Malaco に腰を落ち着けるまで,キャリアの長いさまざまなスタイルを持つシンガーですからね。
彼の曲を,Malaco 時代からさかのぼって聴いていくのも,おもしろいと思いますよ。
今後とも,よろしく・・・m(_ _)m
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