ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2008年03月20日(木)
The Only Way Is Up
Otis Clay "The Only Way Is Up" [Waylo/King KICP 256]

1. The Only Way Is Up [Echo 2003]
2. Cheatin' In The Next Room
3. Check It Out [Echo 2002]
4. Turn Back The Hands Of Time [Elka 301]
5. If I Could Open Up My Heart
6. Messin' With My Mind [Echo 2002]
7. Special Kind Of Love [Glades 1736 / Echo 2003]
8. All I Need Is You [Glades 1736]
9. Victim Of Circumstance [Echo 2001]
10. I'm Gonna Hate Myself In The Morning

Otis Clay の3回目の来日(1982) を記念して発売された LP [Victor VIP-6819] を1992年に CD 化したアルバム。歌詞と日本語解説(鈴木啓志) 付き。
Hi で一連の素晴らしい楽曲を残した後,契約が切れて Hi を離れ,Echo,Elka,Glades などのレーベルに1975〜85年にかけて録音された作品集で,10曲中7曲がシングルとしてリリースされていたらしい。

1. 2. 5. 6. と4曲も George Jackson がらみの曲が収録されているのに,CD のライナーにクレジットがあるのは,1. だけ・・・? たまたまこの LP は売らずに残してあったので,そのライナー(解説:桜井ユタカ・紺野慧) を見ると,きちんとクレジットされていた。
CD では,7. 10. も Unknown となっており,9. には Joan Jett などという場違いな名前があったりするので,LP に記載されていたライターを書いておくと・・・
1. G.Jackson / J.Henderson
2. G.Jackson / Robert Alton Miller
3. Otis Clay / Roscoe Robinson
4. J.Daniels / B.Thompson
5. G.Jackson / William Charles Washington
6. G.Jackson / Robert Alton Miller
7. J.Shamerll / E.Floyd / S.Cropper
8. B.Turner / M.Jones
9. J.Moore / M.Griffin
10. F.Knight / S.Dees / Betty Crutcher

個人的に最も気に入っているのは Roscoe Robinson との共作とクレジットされている 3. Check It Out 。自分の元から去ろうとしている恋人に対して,Better check it out before you walk out the door. There's gonna be problems, no matter where you go. という,泣かせるバラード。シングル・カットされてヒットしなかったのが不思議な曲。

10. I'm Gonna Hate Myself In The Morning は,7分近い,収録曲中では最長の曲。「TK 傘下の Chimneyville というレーベルから,ソウル・グループ,The Fiestas が発表した物がオリジナル」らしいが,それは未聴(Malaco のコンピ "Southern Soul Cellar (2 CDs)" に "I'm Gonna Hate Myself" のタイトルで収録されていたが再録か?)。しかし,Ted Taylor のバージョンがあり,昨年の↓にも収録されていて愛聴している。
◎ V.A. "Sound City Soul Brothers: Ted Taylor / Reuben Bell / Eddie Giles" [Soulscape SSCD 7005] -2007
その曲を,Otis Clay は冒頭にナレーションを付け加え,なかなか感動的に歌い上げている。

4. は,もちろん Tyron Davis のカバー。初来日時にも歌ってくれた。その記憶は今でも鮮明に残っている・・・はず (^_^;)
7. 8. の後,同じ TK 傘下の Kayvette に録音した曲は,↓ で CD 化済み。
◎ V.A. "TK Deep Soul: Deep Down In Florida" [TK/Sequel NEM CD 721] -1995

この時代の録音は,Hi 時代の Hodges Bros. with Howard Grimes のリズム・セクションに比べると多少物足らないところはあるが,Otis Clay 自身の歌は全く衰えておらず全盛期そのもの。
正直な話,昨年の "Walk A Mile In My Shoes" のように中途半端な新作(?) よりも,Hi 時代のコンプリート集や初来日時のライブ,この時代の録音などをきちんとリマスターしてリイシューしてもらいたいのだが・・・。
2008年3月20日 21時37分 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
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