ニックネーム:Mr.Pitiful
タイトルの "R 'n' S & B" は "ROCK 'n' SOUL & BLUES"。 "+ c" は, 最近聴き始めた Country Music 。
2010年11月17日(水)
Aaron Neville "Devotion"
Aaron Neville "Devotion" [tell it/EMI EGD 20381]

1. Mary Don't You Weep (Traditional)
2. Jesus Is a Friend of Mine (Sammy Burfect, A.Neville)
3. Banks of the River Jordan (Traditional)
4. What Would Jesus Do? (A.Neville, S.Lindsey, B.Walsh)
5. Singing You a Prayer [Duet with Ivan Neville] (I.Neville, M.Greb)
6. There Is Still a Dream [Duet with Rachael LampaDuet] (D.Mullen, J.Stober)
7. By Heart, by Soul [Guest Voclas by Avalon] (S.Lewis, P.Sillas)
8. Bridge over Troubled Water (P.Simon)
9. Morning Has Broken (E.Farjeon)
10. Were You There? (Traditional)
11. Jesus Loves Me (Traditional)
12. I Shall Be Released (B.Dylan)

Aaron Neville が2000年にリリースした,ポップでモダンなゴスペル・ソウルの傑作。
新作 "I Know I've Been Changed" のライナー中のインタビューで,Aaron はこのアルバムを 'my first gospel project' と表現していた。

Linda Ronstadt とデュエットした 'Don't Know Much'(Barry Mann, Tom Snow, Cynthia Weil) が大ヒット(Hot 100: 2, 1989) したのをきっかけに,Neville Brothers の活動とは別に A&M とソロ契約を結び,アダルトなポップ・ソウルのアルバムを5枚(クリスマス・アルバム1枚を含む) 発表した後,EMI のゴスペル・レーベルに移籍してリリースしたのが,この "Devotion"。

1. 3. 10. 11. がトラディショナルなゴスペル曲,8. 9. 12. はゴスペルとして歌われることもあるポップ・ナンバー,その他が新作(?) という構成になっている。
1. Mary Don't You Weep  Swan Silvertones のバージョンの後半アドリブ部分にあった 'I'll be a bridge over deep water if you trust in my name.' から Paul Simon が 'Bridge Over Troubled Water' を書いたという話がある。(p.155 『ゴスペル・サウンド』アンソニー・ヘイルバット 著,ブルース・インターアクションズ 刊)
この Aaron のバージョンでは,コーラスの一人が同じように 'I'll be ....' と歌っている。
◎ The Swan Silvertones "Singin' In My Soul (Japanese version)" [VeeJay/P-Vine PCD-5262] -1997

2. Jesus Is a Friend of Mine  前半の長いモノローグは,おそらく Aaron Neville の懺悔。prisoner とか Jail などという単語がたびたび聞き取れる。『魂の宿る街ニューオーリンズから -ネヴィル・ブラザーズ自伝- 』を読むと,Aaron に限らず,Neville Brothers の全員は,とんでもないワルばかり。Aaron が加わっていた窃盗団のボス Larry Williams あたりに比べるとチンピラだが・・・(^_^;)
内容が気になったので,この曲の収録されている日本編集盤も購入してみたが,残念ながら歌詞は省略されていた。
◎ "Gospel Roots" [Capitol/EMI TOCP-66210] -2003

3. Banks of the River Jordan Traditional とクレジットされているが,AMG では,このタイトルで検索しても見当たらない。いかにもゴスペルらしい曲調で,どこかで聞いたような気もするのだが・・・?

5. Singing You a Prayer  デュエットしている Ivan Neville は,Aaron の息子。この曲の共作者,プロデューサとしてもクレジットされている。Ivan は,まもなく初のソロ・ベスト・アルバムがリリースされるキースのバンド The X-pensive Winos の一員だったことがある。
○ Keith Richards "Vintage Vinos" [Mindless Records ]
◎ Ronnie Wood "I Feel Like Playing (+2)" [Ward/eagle VQCD-10201] -2010
↑ 久しぶりに元気な姿を見せてくれたロニーの新作でも,半数の曲でキーボードを弾いてくれている。

6. と 7. は,Aaron が他のシンガーのアルバムにゲスト参加した楽曲を収録したもの。6. は Rachael Lampa という若い女性シンガー,7. は Avalon というコーラス・グループ(男2女2) との共演。CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック) というジャンルに含まれるらしい。どちらもかなりポップで,特に 7. は,豪華絢爛なサウンド。こういう曲ばかりを続けて聴くと胸やけをしてしまいそうだが,このアルバムの流れの中ではそれほどでもない。慣れてくると,目くるめく華麗なアレンジが,むしろ快感になってくる。

8. Bridge over Troubled Water  この Aaron のバージョンを聴いてから,当時カラオケで何度か挑戦したことがある。かなり評判は良かったような・・・(^_^;)

9. Morning Has Broken  Cat Stevens のほかにもいろいろなシンガーが歌っている名曲。この Aaron の歌声は 「美しい」 としか形容の仕様が無い。

10. Were You There? 11. Jesus Loves Me  10. は Sam Cooke and the Soul Stirrers で,11. は The Five Blind Boys of Mississippi でおなじみの曲。Aaron の声は,やはり美しい。

12. I Shall Be Released  このアルバムを締めくくるのは,ベタに,Bob Dylan の曲。Dylan は Aaron Neville について「世界でも有数のシンガーで,体つきは戦車のようにたくましいが,天使のような声,迷える魂を救うことができる声を持っている。(中略) アーロン・ネヴィルの歌は,狂った世界に正気を呼びもどせそうなくらい,深く精神に語りかける。」と,書いている。(p.217 『ボブ・ディラン自伝』 菅野ヘッケル 訳,ソフトバンク クリエイティブ 刊)




Aaron が,この 'Devotion' に続いてリリースしたゴスペル・アルバムが,↓。
● "Believe" [tell it EGD 0288] -2003

"Devotion" と "Believe" の2枚−2曲("Devotion" の 6. 7.) +2曲('Let It Be','Any Day Now') という内容の CD 2枚組セット ↓ もある。
◎ "Gospel Roots (2 CDs)" [EMI 5 60987 2] -2005
2010年11月17日 00時19分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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